His voice always makes me cry -- Tetsuya Mochizuki.
メンデルスゾーンオラトリオ「聖パウロ」
at トリフォニー
Today.
20 Oct. 2012
湘南フィルハーモニー合唱団 第22回演奏会
松村努[指揮]
朴瑛実[ソプラノ]
谷地畝晶子[アルト]
望月哲也[テノール]
福島明也[バリトン]
グロリア室内オーケストラ[管弦楽]
湘南フィルハーモニー合唱団[合唱]
□ 曲目 メンデルスゾーン/オラトリオ「聖パウロ」
湘南フィル合唱団、すばらしかったです~
特に指揮者!
指揮者が良かったです。
指揮者が良いとどんな音楽もよくなりますね。
テンポの切り替えが見事で、メンデルスゾーンなのに演奏のテンポはだれませんでした。
合唱の各パートに歌いだしのキューを出してました。
合唱のテノールは最高音をもっときちんと出してほしかった。
あと合唱はドイツ語をもっと歯切れよく歌ってほしかった。
でもすばらしい出来でしたよ。
そしてソリスト、4人ともすばらしかったです!
望月さんは別格として
アルトがすばらしかった!ちょっとの出演が残念。
ソプラノもなかなか良かった!
オペラで聴きたいですね!
パウロ(サウロ)役のソリスト、バリトンの福島明也さんは深い声のヴェルディバリトンタイプ。リゴレットが似合いそうです。
サウロの迫力と一転してパウロは思慮深く歌って良かったです。
望月さんのドイツ語はまた私を泣かせました。
彼は完璧にドイツ語をわかっているから言葉に感情が込められるんですよね。
やっぱりこれだけ歌ってもらわないとすっきりしません。
大満足です。
もうこうなったらヴェルディの「レクイエム」インジェミスコ Ingemisco しかないっしょ
パヴァロッティのように歌ってほしい。
高音をきかしてパワフルに。
***
メンデルスゾーンの「聖パウロ」、もろもろあったもんで予習ができず、初見でした。すみません。
でも歌詞が字幕で出たので良かったです。これがなかったら困ってたでしょう。しかし内容はオラトリオなのでかなり意味不明でした。
意外にめちゃ長い作品で3時半に始まったのに終わったのは6時半ぐらいでしたか?びっくりの大長編でした。
あらすじは予習していたので、パウロをバリトンが歌う、テノールは殉教者ステファノを歌うと言うのはわかっていました。
だからステファノが早々と殺されちゃった時、およよ、もうテノール出番なし?かとびびりましたけど、その後テノールはエヴァンゲリスト的役割を担いだして、天使の歌なんかも歌ってくれて大いに満足でした。
最初パウロはサウロという名前で、キリスト教徒の弾圧者の側でした。しかし回心し、目覚めます。
第2部に入ると、テノールの出番がたくさんありました。
中でもパウロとの二重唱が2回あって、すっばらしくて、2回目の二重唱(第31曲)では涙しました。
二重唱では明らかに望月さんは声を押さえていました。
そしていよいよテノールの最大の見せ場、第40曲です。
ここでは神の声を歌います。
Sie getreu bis in den Tod
so will ich dir die Krone des Lebens geben
Fürchte dich nicht
ich bin bei dir.
なんて輝かしい声でしょう。
Fürchte dich nicht
怖れるなかれ
というのは
リヒャルト・シュトラウスの「影のない女」でバラクが妻に
「恐がらなくていい」Fürchte dich nicht.
というセリフがあるんですが、それを思い出しちゃって…
バラクはバスバリトンの役なんでぜんぜんちがうんですけど。
ドイツ語がドイツ語として聴こえるんです。望月さんの場合…
本当に癒されました~
私の次なる彼との邂逅はヨハネのエヴァンゲリストです。
望月さんは大阪でモツレクなどを歌います。
大阪の方うらやましいです!
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最終更新日
2012年10月20日 22時31分33秒
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