きょうは横浜のティーレマンでした。
その前に!
大ニュースです。
チラシが入っていました。
2013年11月に横浜でコンサート形式のフィデリオがあります。
その歌手がすごいです!
ブルクハルト・フリッツ、エミリー・マギー、ファルク・シュトルックマン、デトレフ・ロート、イヴァシュチェンコです。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルです。
ティーレマンはきょうはワーグナー尽くし+ブラ1という、私にとっては夢のようなプログラム、
ワーグナーに関してはホントにすごかったです!
なかでも白眉はやはりリエンツィ序曲!
もう前半だけでお腹いっぱいになり、
第2部では心ここにあらず、脱力しきっていました。
ブラームス1番もなかなかすばらしく、
いやいやいや
堪能しました。
ワーグナーにサンドイッチされてなければ大感動だったんですが
なにしろバイロイトとザルツブルクの帝王ティーレマンのワーグナーですから、
もうそれだけでありがたくて。
この人が日本でワーグナー振る時は皆勤しよう!などと思いながら聴いていました。
***
残念ながら客の入りは7割ぐらい。
高い席の空席が目立っていました。
横浜で19時じゃつらいですよね!
あと値段も高いし。
ホールは初めて来ましたがすごくいい音楽ホールで残響音がすばらしかったです。
ティーレマンはせっかちな性格なのでいつもあいさつもそこそこに振り始めますが、本日もそういうとこは変わっていませんでした。
いつまでも青年ぽいです。
オケは、第2バイオリンかみて、ビオラは指揮者の右手あたり、チェロは指揮者の正面にいる。
その後ろにクラリネット そのしもてにフルート
その後ろにオーボエ
ホルンはかみて
正面後列にトランペット、そのかみてにトロンボーン
その後ろにティンパに、シンバル、タンバリン、トライアングル、小太鼓
かみてにハープ。
前半のワーグナーはどれも本当にすばらしくて。
ミュンヘンフィルでも聴いたはずの曲を聴きましたが
きょうの方が緻密だったような気がしました。
タンホイザー、ホルンで入る。
2つのホルンのハーモニーがもうのっけからすごい!!
合ってるなんてもんじゃない。
とろけあっていました。
初めはいつもの雰囲気だったティーレマン、中盤でのりのりに激しくなります。
そしてオーボエのソロすばらしい
まるで蜂の羽音のような弦のさざめき。
圧倒的な美しさ。
終盤はすごくゆっくりでした。これってティーレマン節なのかしら。オケだから(オペラじゃないから)意識的にゆっくり聴かしてたと思う。
***
そしてすぐに2曲目。
トリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死。
ため~があって弦のピチカート、ボン!
愛の死への移行がすごい。
低音の弦の音
微弱な
音がやんでそしてため~!愛の死に入る、
大感動
愛の死の幕切れもすごく遅かったです!
歌手がいたら歌えない。
だからオケ用ヴァージョンなんですね。
***
ティーレマンは笑顔がひとつもないままリエンツィに突入する。
ティーレマンの機嫌が悪くなるからすぐに拍手しないように!
0.5秒は待ちましょうね。
リエンツィはパオ~~ンというトランペットの音合わせのような音から入る。
やっぱりリエンツィ序曲、圧巻でした!
これぞワーグナーという金管の咆哮
リズム
小太鼓の音
大満足でした。
***
休憩後 ブラ1.
オケの編成が変わりました。
クラリネットとフルートのソリストが変わりました。
この後半登場したクラリネットのソリストの男性のすっばらしいこと!!歌ってたわ。
第1楽章
第2楽章
第3楽章
そしていよいよ第4楽章~
すばらしい弦のピチカート!
さすがシュターツカペレドレズデン!
うますぎる!
弦が奥ゆかしいほど品がある!
オッサンぞろいなだけある!
例の一番美しい弦のメロディのところに入る前に、たっぷり1秒以上の間合いをとった。
そして弱音の弦から入って行く。はあ~やっぱり感動。NHKホールのを聴いていたけどやはり感動。
2回目の同メロディに入る時はためもとらず、そのまま突入し、弱音ではなくメゾフォルテぐらいだった。
巨大な音楽が終演する
ブラ1終わってティーレマンはコンマスと抱き合う。
大喝采
するとそでからでっかいチューバと、小太鼓、トライアングル、シンバル、カスタネットが入ってくる。ワーグナーだ!
名古屋のおやじさんのおっしゃるとおりアンコールはローエングリンの第3幕への間奏曲でした!
パーカッションが位置に着くかつかないかのうちに振り始める。
すごい速い!
かっこいい!
めくるめく陶酔。
そして一転!クラリネットのソロがめっちゃゆっくり~
いや~聴かすね。
そしてフルートの女性も負けずにゆっくりソロ~
そしてまた高速モードにギアチェンジ。
金管の咆哮
トロンボーンが大音量ですごい!!
肺活量すごい!
さすが肉食!というトロンボーン
あっという間にローエングリン終了
ティーレマンのドヤ顔。
オケが退出している時、一人だけ出てきて喝采に応えてくれた。
ブラヴォーティーレマン!
ティーレマンの指揮は雄弁だった!
ちゃんと振っていましたよ~
手抜きじゃない。
全部暗譜だった。
カリスマ!!
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最終更新日
2012年10月25日 23時41分31秒
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