Ken Osawa as Commendatore in Opera Festival Kanagawa Don Giovanni 18 Nov. 2012
<第22回神奈川オペラフェスティバル'12 第2夜》
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」
日時:二回公演
2012年11月17日(土)
2012年11月18日(日)
15:00開演(14:20開場)
【会場】神奈川県民ホール 大ホール
指揮:山下一史
演出:中村敬一
17日
ドン・ジョヴァンニ:米谷 毅彦
レポレロ:小島 聖史
アンナ:秦 貴美子
オッターヴィオ:藤原 海考
エルヴィラ:津山 恵
ツェルリーナ:浅野 美帆子
マゼット:杉野 正隆
騎士長:高橋 啓三
18日
ドン・ジョヴァンニ:清水 宏樹
レポレロ:柴山 昌宣
アンナ:弓田 真理子
オッターヴィオ:安達 道人
エルヴィラ:和泉 万里子
ツェルリーナ:飯田 千夏
マゼット:福山 出
騎士長:大澤 建
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:横浜シティオペラ合唱団
チェンバロ:服部容子
大澤さんは騎士長役で本日18日にご出演されます。
***
縁あってきょう18日の公演に行ってきました。
神奈川フィル、すばらしかったです!
オール日本人キャストのドンジョは初めてでしたが、すごく楽しめました。
きょうの驚きはレポレッロの柴山さんでした。
さすがベテランだけあって瞠目のすばらしさ。
声といい表現力といい、演技力といい、圧倒的でオペラ全体を牽引していました。
なによりイタリア語を理解していて会話が本当に自然ですばらしかったです。
イタリア語で笑いをとれるんです。
このだだっぴろい神奈川県民ホールでは歌手の方は大変だと思いますが、柴山さんはすばらしい声量でした。カタログのアリアも絶品でした。
ドンナ・アンナの弓田真理子さんが美しい声とすばらしい歌唱力でした。
ドンナ・エルヴィーラの和泉万里子さんは、若く美しくすばらしい演技でした。後半のエルヴィーラのアリアがまことにすばらしかったです。難しい部分が完璧でした。
そしてもう一人の驚きがこの人、ドン・オッターヴィオ役の安達道人さん。目が大きくて可愛らしくハンサム。まるで時代劇の中から抜け出してきたようなかんばせ。未完の大器というか大変なポテンシャルを感じました。これぞオッターヴィオという美しい声に豊かな声量。楽々とオケを越えてくる声です。ただし高い音になると声にヴィブラ―トがかかるため音程が不安定になる傾向がありましたが、なかなかこれから伸びる逸材だと思いました。
ドン・ジョヴァンニの清水宏樹さんは、ノーブルなハイバリトンで、声音がとても優しく、優雅でした。こういう優男のジョヴァンニもありかなと思いました。
マゼットの福山出さんは若くて大柄で、演技がよかったです。
そして大澤建さん!以前、「突然出てきて良い声ださなければ失格なので第九並みにプレッシャーかかります」とおっしゃっていた騎士長役です!
私もどきどきしながら聴いていました。
やはり低音がすばらしく効いていてよかったです。
手を握るのは伏線があったんですね!
そういうとこも楽しめました。
演出はオーソドックスで人物がいきいきと描かれていて良かったです。
Kanagawa Kenmin hall, Yokohama