宮本亜門問題作・読み替え蝶々夫人 Part 2
お聞きしたいんですけど、アメリカではコマドリはいつ巣を作るの?
なんですと?
ゴローが笑う
ゴローを追い払う蝶々さん
でも僕は鳥類学はやってなくて
オルニ?
…トロジア
***カット
ヤマドリのシーンがないのが残念。あそこのメロディラインはすばらしいのに。
シャープレスはまた手紙を読もうとし始める
また読書用のメガネを取り出してかける。
「もう彼女は僕のことを忘れてしまったでしょう…」
蝶々さん驚く
「でもまだ愛していたら
「準備するように…
蝶々さんは勘違いして喜ぶ
「帰ってくるのね!」
シャープレスはまたメガネをはずして左ポケットにしまう。
途中眼鏡を出したり入れたりいじったりして小道具をうまく使うところがサイモン・キーンリーサイドに似ている。
これ以上続けられないシャープレス
「ピンカートンめ、ひどい奴だ!」
シャープレスは手紙を荒々しく懐にしまうと、いきなり蝶々さんに向き直る。
「もう彼が帰ってこなかったらどうします?」
シャープレスは蝶々さんの手を激しく握る。
蝶々さんは激しく振りはらう。茫然と座り込む
「芸者か、死ぬか…」
「山鳥さんの求婚を受けるんです!」
Santo Dio come si fa?
ここは軽く歌う。ひとり言のように
「僕を追い出すんですか?」
苦しむ蝶々さんの肩を抱くようにするシャープレス
蝶々夫人は逃げるように振り払う
「大丈夫ですわ
蝶々さんは子供を紹介する
シャープレスは驚愕する
シャープレスは蝶々さんと仲直りする
帰ろうとするシャープレスに子供にもあいさつさせる
名前は何て言うの?
シャープレスはピンカートンに子供のことを知らせると約束する。
シャープレスは子供を見た瞬間に別のことを考え出している。
この子供を守ってあげなくてはいけない、なんとかしてこの状況から救い出さねばならない。そのためには僕には何ができるんだろう…
***カット
ピンカートンの船が入港する
花をつんで部屋に飾るシーンもカット
お化粧直しをして待つ3人
第2幕第1部了。
第2幕第2部
もう~涙涙なんですよねえ。
その秘密は…
宮本さんの追加した部分なんですけどそれにはふれません
蝶々さんがいなくなると早朝やってくるピンカートンとその妻とシャープレス、
ここのスズキも絶品です
ここからシャープレスの見せ場の歌唱があり、美しい三重唱になる
すばらしいです大沼さん!ほかの2人も見事です。
私はルカ・サルシで予習しましたけど、彼よりぜんぜんいいです。声が美しくパワフルで深い。彼のイタリア語もまったく違和感なし。
シャープレスはこの期に及んでもまだ夢みたいなことしか言っていないピンカートンをよそに、彼女に真実を悟らせるしかないとスズキに説く
ピンカートンは逃げようとする。
シャープレスは怒りに満ちて彼を引きとめる
だから言ったろう!
シャープレスはもうピンカートンに見切りをつける
Andate!
行きたまえ!
もう彼女は気付いているよ
ピンカートン去る
ケイトはスズキに彼女に子供を引き取ることを承知させるよう頼む
スズキは心底嫌がっているが気丈に引き受ける
蝶々さんの声
シャープレスはケイトを隠す。
蝶々さんが走り出てくる
あの人はどこ?
庭にはだしで走り出る
シャープレスの制止を無視し、ケイトが彼女の前に出てくる
目が合うが完全無視し(あの方は)「いらっしゃらないわ」
ときびすを返す。
ここ最高でした。嘉目さんホントにすばらしい女優です。
蝶々さんはスズキとだけ会話する
蝶々さんは真実をつきつけられる
「私から子供まで奪うのね…?」
シャープレスは土下座する。
「お子さんのために犠牲になってください!!」
30分後に子供を渡します…
深々と蝶々さんに日本式のお辞儀をするシャープレス
気が変わらぬうちにと早々に去るシャープレスとケイト。
蝶々さんはすごい剣幕でスズキを追い払う
悲劇を予測しているスズキは、こどもを連れてくる
そして…
≪了≫
オペラ以外に付け加えられている部分との相乗効果ですごく泣ける演出になっているよ~~
ほんとこれは問題作ですね~~
宮本亜門さんの挑戦を恐れない姿勢に大拍手!
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最終更新日
2012年11月17日 22時40分24秒
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