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2018年12月10日
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カテゴリ:OPERA
Best Opera 2018
(日本国内で上演された演出、フルオーケストラ付き舞台上演オペラ)

王冠

ローマ歌劇場来日公演 マノン・レスコー 9.22 指揮:ドナート・レンツェッティ 演出:キアラ・ムーティ⭐︎ T:Gクンデ(スピント)⭐︎⭐︎⭐︎ クリスティーネ・オポライスSop.⭐︎⭐︎ アレッサンドロ・ルオンゴ マウリツィオ・ムラーロ⭐︎「これぞオペラ これぞプッチーニ!血が沸き立つ声の競演 クンデの超特大ヴォイス ヘルデンとかドラマティコの重く強く強靭な声で!オポライス二幕から本領発揮 まさに絶唱 ファム・ファタルを演じきった! プッチーニの豊穣な華麗なる美しさとせつなさ 儚さ やっぱりオペラは本場イタリアかもねと実感させた熱い公演でした。ジェロンテのムラーロも特大ヴォイスですばらしい。レスコー ルオンゴめっちゃイケメン!まさにイタリアの伊達男。そしてエドモンドのリベラトーレも大声量のテノールでクンデにまったくひけをとらなかった!演出も美しく大満足。延々とカーテンコールが続いた。やはり主役がいいとオペラは最高。」



東京二期会 ローエングリン 2.24 C準・メルクル⭐︎ D深作健太⭐︎⭐︎⭐︎  T福井敬(ドラマティコ)Br大沼徹⭐︎ ローエングリン 2.25 T小原啓楼(リリコ)MS清水華澄⭐︎「深作健太演出 すごく面白い!言いたいことがいっぱいいっぱいあって、まるでおもちゃ箱をぶちまけたよう。完全なる読み替えでシュテファン・ヘアハイムの演出のようである。ルートヴィヒ2世の生涯について知らなければ全くわからない演出。ワーグナー中級者以上にはすごく楽しめる作品だ。なにしろニーベルングの指環 パルジファルを思わせる部分がある。あとはシャルル・ペローにルイ14世まで。シシィも⁉︎衝撃の展開が待っています。一番最後の最後まで目が離せません。深作健太さんの換骨奪胎演出マジすごすぎる。ドイツのレジー・テアーターだった。演出が奇想天外で目を奪われる。今回黙役がすごく印象的で 目を引きつけられた。」後日談≫この作品のせいで夏休みにヘレンキムゼー城まで行ってしまった!影響力半端なし!



藤原歌劇団 ロッシーニ没後150年記念 ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』 C園田隆一郎⭐︎ Dフランチェスコ・ベッロット⭐︎ 4.28 T小堀勇介(リリコ・レッジェーロ)⭐︎⭐︎⭐︎ Sop光岡暁恵⭐︎ MS向野由美子 「マエストロ園田隆一郎さんにお話を伺った。「大変でしたね。フォルテピアノも指揮も両方!」マエストロ「休む間がありませんでした。(笑)」「すばらしかったです。ようやくロッシーニが日本でできる時代になりましたね。」マエストロ「はい 彼らのようなすばらしい歌手がいればこそです。」「あとマエストロと。今後またロッシーニをやりますか?」マエストロ「やりたいですね。やります!」




神奈川県民ホールオペラ「アイーダ」 10.20  Cバッティストーニ⭐︎⭐︎⭐︎ T福井敬(ドラマティコ)⭐︎⭐︎今井俊輔Br.⭐︎清水華澄MS⭐︎⭐︎⭐︎「バッティストー二の音楽が本当にすばらしい!すばらしいテンポ 楽器に歌わせる。テンポがほぼ高速のバッティ・ワールドに酔いました。」



びわ湖ワルキューレ C沼尻竜典⭐︎ Dミヒャエル・ハンペ⭐︎ 装置:フォン・ギールケ⭐︎ 3.4 T望月哲也(リリコ)⭐︎ Br青山貴⭐︎⭐︎ 池田香織⭐︎⭐︎ Sop田崎尚美⭐︎⭐︎⭐︎「台本のト書きどおりに上演するために現代の舞台技術のすいを尽くしたプロダクション。ワルキューレという大作に挑んだ。何重ものプロジェクション・マッピングが魔法のように景色を変化させていく。仕掛け満載で子供のようにワクワクさせてくれる。美術のフォン・ギールケは素晴らしい芸術家。尊敬に値する。歌手も全員圧巻の素晴らしさ。」



NNTTホフマン物語 3.10 Cセバスティアン・ルラン 演出・美術・照明 フィリップ・アルロー Tコルチャク(リリコ)⭐︎⭐︎⭐︎ Bs-Brコニエチュニー⭐︎⭐︎⭐︎「お客さん大興奮の幕切れでした。コニエチュニー暴れまくってたコルチャクもスゴイ!最後のクラインザック 超高音に上げた!すばらしい!この2人が世界最高レベルを見せつけたホフマンでした。やっぱり悪役がいいとオペラは面白い!二幕のコニエチュニーの悪ぶり まるで映画か演劇の世界でした。」



藤原歌劇団 ナヴァラの娘/道化師 C柴田真郁 Dガンディーニ 1.27 T笛田博昭(リリコ・スピント)⭐︎⭐︎⭐︎ Bs-Br 田中大揮⭐︎⭐︎⭐︎ Sop小林厚子⭐︎ 砂川涼子⭐︎⭐︎「日本初演のナヴァラの娘と道化師のダブルビル。この組み合わせ はとてもうまいと思う。道化師すごかった!演出が双方ともにすばらしい!さすがという感じだった。演出は時代設定以外は読み替えなしの正当なスタイル。とにかく粋で1960年代なのか。2つの作品の年代を合わせていた。カニオ登場シーン 革のボンバージャケット 老け作りなしで笛田さんの若々しい魅力が堪能できました。もうこのレベルは、日本人の演じるオペラということを忘れるぐらいすばらしかった!変貌していくカニオの怒りが怖いというより哀しみを感じた。こんなに愛してしまったゆえの悲劇。トニオの牧野さんが不気味ですごかった。悪い奴だった。すごく悪役になりきっていた。道化師出演者皆 すごい声だった。まじ名演!一方ナヴァラの娘は、アニタの小林厚子さんが圧巻だった。美しい声でパワフル。ガリードの田中大揮さんがすばらしかった!ビロードのような美声で声量もすごい。うっとり聞き惚れる声。演技もうまく、でかいので司令官という役にぴったりだった。」



Teatro Petruzzelli di Bari Japan tour 2018 "Turandot"
バーリ歌劇場来日公演 トゥーランドット 6.23土  C Giampaolo Bisanti Dir:Roberto De Simone Tベルティ(スピント)⭐︎⭐︎ Sopマリア・グレギーナ⭐︎「生で聴くオペラの醍醐味を今日も味わえた!プッチーニの絶筆だけに完成度はどうかと思うが、歌手が揃ってたので理屈抜きで感動する。マルコ・ベルティのカラフが神だった!すごいスピント!すばらしい!聴けて良かった。感謝しかないです。グレギーナもど迫力!リューが役に合った声と見た目ですばらしかった。昨日に引き続き登場のスピーナがティムール役で今日もすばらしかったです。ピンも最高 美しいヴェルディ・バリトン。演出も良かった。ビサンティさん 今日もすばらしかった。リューの死で終わるほうが音楽的に良い。これが定番になってほしい。」



藤沢市民オペラ 藤原歌劇団招聘公演「椿姫」 10.14  C園田隆一郎⭐︎ D岩田達宗 T笛田博昭(リリコ・スピント)⭐︎⭐︎⭐︎ Sop中村恵理⭐︎⭐︎ 須藤ジェルモン⭐︎「藤沢の椿姫 本年度随一かも?椿姫はヴィオレッタがスーパー・ディーヴァでないとそもそも成立しない作品。中村恵理さんすばらしかった。強い声のリリックソプラノ 美しく完璧に歌う。歌い続けの難役だが魂が乗り移っていたかも。役への入り込み方もすごかった。包容力のあるアルフレードは笛田博昭さん。裏切られてフローラの館に乗り込んだアルフレードはまさに刺客のよう。激しく怒りを噴出させてすごかった。圧倒的なパワー 美しく巨大な声。2幕のカバレッタの最後のラベロも期待どおりHigh C上げで歌いました。全幕通じて主役二人が圧倒的パワーを見せつけ、ヴェルディの世界をあますところなく表現しました二人とも絶好調なので聴かせどころ伸ばす伸ばす!これぞオペラ!これぞ主役の歌唱!それを大きな心で受け止める日本のアントニオ・パッパーノ・園田隆一郎もすごい!まさにシンガーズ・コンダクター。緩急自在 リズミカルに歌わせる部分 難しいコンチェルタートや五重唱  美しい弦の響き 最高のヴェルディでした!舞台上には超張り詰めた緊張感が漂っていた。火花が散っているような芸術性の高みだ。そしてジェルモンの須藤さんがすばらしい!彼は七色の声を駆使し美しく見事に歌う。感情表現を声で表すことができる。演出は岩田達宗さん 主人公たちの感情の変化を細かく演出していた。セットは大きな白い八百屋舞台が一つ。これは例の直近の岩田さん演出の藤原歌劇団「ドン・ジョヴァンニ」とどこかでつながっているのかと思わせるものがあった。彼女の巨大な墓なのだ。それが1幕にすでに暗示され3幕で決定的になる。印象的な照明とドラマチックな幕切れが待っている。」

10

トヨタコミュニティコンサート水戸 ラ・ボエーム 5.20 C三ツ橋 敬子 D田尾下哲⭐︎⭐︎⭐︎ T城宏憲(リリコ・スピント)Br加来 Br近藤 圭⭐️ Bs三戸⭐️ Sop鷲尾麻衣⭐︎ 高橋維⭐️ レジー「驚愕の田尾下哲演出でした。完全読み替えヴァージョンです。ものすごいことになっているので詳細は語れませんが、俳優レベルの演技力を持つ 城宏憲だからこそ主役を演じられたと言えるでしょう。設定だけ述べると1960年代とのことです。オペラを超えた世界の域に踏み込んだ作品でした。東京でやったら相当物議を醸すでしょう。ぜひやっていただきたいです。 … 第3幕了 第4幕前のパート ここでヒョエエーーと驚くが さらに第4幕ではとんでもないことになっていく。ここからは何にも語れません!いやほんとすごいです。その言葉しか出ません。田尾下さんはすごいです!皆様 お疲れ様でした!最終幕含め、城さんが、おディーン・フジオカ様にしか見えなくて焦りました。トスカを見た時は斉藤工に見えてしまったんですけど。」

11

SHINZO Kinen Opera Vol.4魔笛 5.12 C酒井 俊嘉 台本:大山大輔 演出:太田麻衣子 T吉田連(リリコ)秋山和哉(リリコ・スピント)Sop中江⭐︎ 「いまだかつてこんなに面白い魔笛があっただろうか?魔笛はパパゲーノ出演部分のみが喜劇仕立てだが、この魔笛は全編コメディであった。真面目な教訓譚が爆笑喜劇になっていた。恐るべし、大山大輔(台本)&太田麻衣子(演出) 昨年のメリーよりさらに喜劇度アップ 普通の魔笛には出てこない謎の物体が次々と登場!パロディ要素満載でブロードウェイでも興行出来そうな派手でセクシーなオトナの魔笛。若い力がすごい!歌いながら演技したり、歌いながら踊ったり、大変な運動量!完売公演なのもうなずける、圧倒的エンターテイメントでした。…今回爆笑キャラがたくさん出てくるのですが、中でも最高だったのが三人の童子。童子なのにオトナの男声が完璧なハーモニー!その独特な動き!こんなに低い音程の三人の童子は史上初!(^^笑 爆笑の渦でした。昨年のメリーのトリオ再びという感じでした。」

12

NISSAY OPERA 2018『魔笛』C沼尻竜典⭐︎ D佐藤美晴 Day1 6.16   T西村(リリコ)パミーナ森谷 真理⭐︎⭐︎ パパゲーノ石野 繁生⭐︎⭐︎ 「女性演出家の描く 等身大のほんわか魔笛の世界 歌手がとにかく豪華ですごかった。全員レヴェルが高くてぶっ飛びだった。森谷真理とパパゲーノ石野さんは間違いなく世界レベルで圧倒的。日生劇場の最上階の奥で聴いたが、まるですぐそばで歌っているように聴こえる巨大な声だった。タミーノ悟王子は背が高く見目麗しく整った容姿に上品な奥ゆかしい内省的な表情を浮かべている。リリックテノールの清澄な声とパワフルさを合わせ持つタミーノだった。演出家が彼に課したのは臆病な青年の成長。彼が臆病な性格を脱してしまいには社会の枠組も変えてしまうというストーリー。一方のパミーナは今時の少女で親にスポイルされネグレクトされ鼻っ柱だけは強く恋に恋する子供 そんな少年少女が出会ってどう変わっていくのかという視点で描かれている A boy meets a girl の物語。演出家本人も高校生向けに作ったと語っていた。まさにそういう印象の作品でした。歌がドイツ語でセリフが日本語 この必要あったのかなあと思う。これだけ歌手のレヴェルが高いと セリフが日本語なのが本当にもったいないと思う。」 Day2 6.17  T山本康寛レッジェーロ 小堀(リリコ)⭐︎ Sop砂川 武士 1 二塚 直紀T⭐︎ 青山貴Br⭐︎⭐︎「指揮の沼尻竜典さんは日本最高レヴェルの歌手たちを端役にいたるまでつぎ込んだワグネリアンキャスティングのパワフル魔笛をテンポよく牽引!」

13

イタリア・バーリ歌劇場 来日公演「イル・トロヴァトーレ」DAY 1 2018年6/22(金)東京文化会館 大ホール Conductor Giampaolo Bisanti Production Joseph Franconi Lee 6.22 フランチェスコ・メーリ(マンリーコ)アルベルト・ガザーレ(ルーナ伯爵)MSニコリッチ スヴェトラ・ヴァシレヴァ(レオノーラ)まさに王道まさにヴェルディ!オペラを堪能した〜!^_^という満足感でいっぱいです。ガザーレのルーナが素晴らし過ぎて大感動!ルーナ良ければ全て良し!^_^というぐらいルーナが好きなので大満足です。フランチェスコ・メーリもやはりすばらしい!マンリーコは彼には難役だが、さすがだった。すごく声を出していた。指揮者がすばらしかった。イネス立派 フェッランドもすばらしく 端役に至るまですばらしかった。安い値段で世界最高クラスの二人が聴けてコスパも最高でした。」

14

藤原歌劇団  ドン・ジョヴァンニ 新制作 Day 2 7.1 Cジュゼッペ・サッバティーニ D岩田達宗 田中大揮Bs-Br⭐︎ T中井亮一(リリコ)⭐︎⭐︎ 大塚雄太Br. Sop佐藤康子⭐︎ 梅津貴子WagnerianSop.NEXT GEN 「豊穣な低音の競演 :今日は最高の歌手陣だった 藤原が26年ぶりに満を持してジョヴァンニをかけただけある豪華なラインナップ。ジョヴァンニはほぼ低音歌手のオンパレードな演目だが皆強力!低音歌手の競演がすばらしかった。女声歌手ではやはり皆すばらしい声で圧倒的。演出 本当に素晴らしい!ここは巨大なジョヴァンニの○○なのだ。騎士長の呪いは冒頭から始まる。最初の騎士長との決闘の顛末が恐ろしい呪いとなってジョヴァンニを苦しめていく。彼を救うチャンスがいくつかあった。効果的でドラマチックな照明。この演出はずっと藤原の定番として使い続けることができるであろう納得の完成度だった。」

15

東京二期会 三部作 9.9 Cベルトラン・ド・ビリー⭐︎⭐︎⭐︎ Dミキエレット⭐︎⭐︎⭐︎ T芹澤佳通(リリコ・スピント)・前川健生(リリコ)今井俊輔⭐︎「ミキエレット演出のド・ビリー指揮の三部作なんて絶対ヨーロッパでないと見られない。東京二期会のプロデュース能力は日本で随一と言える。驚嘆に値する。今回はミキエレットとド・ビリーにつきる。ド・ビリーの指揮はすばらしく、シンガーズコンダクターでありながらプッチーニのすばらしい音楽を体感させてくれた。日本人歌手の良さを引き出していた。玄人だね!ミキエレットの演出は超暗く絶望的になる前二作を三作目のジャン二ですべて払拭してくれるというすばらしい手腕だった。これはマジ大感動。外套ではミケーレの苦しみをリアルに描き、アンジェリカではジョルジエッタの因果がアンジェリカに報い、絶望的な気持ちになるが、ジャン二ではすべてが救済されるのだ!さすがミキエレット、あの東京二期会の伝説のイドメネオがよぎる終わり方だった。終わりよければすべて良しってまさにこういうこと。歌手では 主役ミケーレとジャン二の二役を演じた今井俊輔の存在感がすごかった。ジョルジエッタとアンジェリカ二役の文屋さんはリリック・ソプラノ。難役を精魂込めて演じていた。流しの歌歌い西岡はヨーロッパの歌劇場で活躍していただけあって桁外れの声量ですごかった。ルイージ芹澤はマッチョな肉体で野生的 いかにもルイージという獰猛さがあって役に合っていた。修練女長の郷家さんが実際は厳しい看守のような役なのだが美しく厳しく、ナチスのSSみたいな雰囲気を漂わせていて存在感があった。看護係修道女役の福間さんは二期会本公演デビュー。彼女にお聞きしましたが修道女アンジェリカの設定は『マグダレンの祈り』という映画を元に着想を得たものらしいです。靴屋のピネッリーノ役の高田智士さんになぜケガをしていたのかお聞きしましたら、ピネッリーノとグッチョの二人は実際ケガをしていないのにお金を多く貰うためにケガしたフリをしていた設定とのこと。」 

16

NNTTトスカ 7.15 指揮 ロレンツォ・ヴィオッティ⭐︎⭐︎ 演出 アントネッロ・マダウ=ディアツ T:J de Leon(リリコ・スピント)⭐︎ 小林厚子Sop⭐︎ クラウディオ・スグーラ⭐︎⭐︎「開演前にスタッフが舞台に。衝撃の発表 トスカ役のネーグルスタッドが降板!このパワフルなワグネリアン・ソプラノのトスカを楽しみにしていたが、代役は昨日高校生公演でトスカを歌ったばかりの小林厚子さん。彼女に終演後聞いたところでは代役が最終決定したのは、今日の12時とのこと。マジですか⁉︎小林厚子さん 圧倒的にすばらしい演奏でした。多分共演者とはぶっつけ本番だったはず!幕を追うごとにパワフルさが増し見事な歌姫ぶりだった。カヴァラドッシ のホルヘも最終幕は圧倒的なスピントのパワーを解き放つ。見事だった。トスカへの愛も半端なかった。スグーラは芝居っ気があり、とても見ていて魅力的なスカルピア。声も重厚なヴェルディバリトンの重さがあり、とても背が高いので衣裳がすごく似合い、威圧感がある。三人が揃ってすばらしい上に音楽もすばらしい!ヴィオッティはとても若く信じられないぐらい(なんとまだ28歳!)だが、音楽はとてもゆっくりで朗々と演奏 歌手には合わせない。波乱含みながらも、名演であった。」

17

調布市民オペラ アイーダ 12.1 Cステーファノ・マストランジェロ D三浦安浩⭐︎⭐︎ 狩野、工藤 T小野弘晴(リリコ・スピント)Sop石原⭐️⭐️⭐️「演出はアイーダを一人称的に演出し、彼女の心象風景を細かく描いていて、さすがのアンコウワールドだった。オペラをよく知っている演出家なのでスペクタクル部分の歌手の配置もこれがアイーダ!と納得させるものだった。指揮のマストランジェロさんもやはり手練れで、オケをぐいぐい牽引する。しかし歌手の歌とテンポがずれている部分も散見された。金管は立派なものだった。ゲストコンサートマスターは執行 恒宏さんだった。…いよいよ最終章、第4幕 王宮のはずだが、先ほどの幕切れから続いているシーンになっている。わかったこれはテレビの手法を使っている。CMになるとCMまたぎってのがあってすごい緊迫したシーンでCMに行くじゃないですか?CM開けで前のシーンを微妙に返しつつ進行する。前のシーンを思い出させる手法です。ここでも第3幕の幕切れのシーンから進行するのです。さすが!アイーダとアモナスロは逃げ、ラダメスは連行されます。アムネリスは悲しんでいます。この幕のアムネリスの苦悩につなげるためにそうしているのです。」

18

NISSAY OPERA 2018『コジ・ファン・トゥッテ』DAY 1 11.10  C広上 淳一 D菅尾友⭐︎ 加耒 徹⭐︎ 高野 百合絵⭐︎⭐︎ 高橋薫子⭐︎ T市川浩平(リリコ)⭐︎ レジー「ここで公証人で登場するはずのデスピーナがさらなる変身!これ菅尾友ワールドですね。ゲームキャラです 紫の衣裳 振り付けがまた可愛い。このプロダクションは再演して欲しいです。日生劇場で三年に1回上演して欲しい。楽し過ぎる。ここでBella vita militar!が!男たちが帰還したのだ。そろそろ種明かしの時間だ。俺たちはAIじゃない、実は本当の主人(AI設計者)だったのだ。ここでAIは混乱に陥る。そして… さすがのまとめ方。ちょっと納得。すばらしい舞台に大喝采が続いた。時代は変わったのだ、友よ。AIの恋人を楽しむが良い。」

19

NNTT 愛の妙薬 3.14(水) 指揮フレデリック・シャスラン 演出 チェーザレ・リエヴィ Tピルグ(リリコ)⭐︎⭐︎ Br大沼徹 Sopルクレツィアドレイ⭐︎「新国立劇場 愛の妙薬 このプロダクションを見るのは3シーズンめ。主役の4人が全員大変パワフルで良かった。サイミール・ピルグは素晴らしかった。やはり彼にはオペラが合っている。生き生きとした演技 感情表現 圧倒的な声と大金星だった。彼はベルカントテノールではなく、リリコなので、アリアは技巧を尽くして表現した。最高音はカデンツァの前にも聴かせて アクートで強靭に出した。アディーナのルクレツィア・ドレイ は、数年前のアカデミア・ロッシニアーナのメンバー。ランスへの旅ではコリンナという重要な役だった。今回瞠目だった。圧倒的なパワー。ルーシー・クロウの代役だったが遜色ないかと思う。可愛らしく演技もうまく役に入っていた。ジローラミはやはり巨大な声で演技もうまくまさにドゥルカマーラという存在感だった。ベルコーレ初役だった大沼徹さん。あのフォン・グッデンというドイツ語の世界からよく短期間でイタリア語にチェンジできましたね。演技も大得意のコミカルなベルコーレ 歌唱もパワフル。立派なロール・デビューでした。シャスランはさすが手練れで歌手に寄り添いソロはとことん合わしてあげて、重唱ではテンポよく飛ばす理想の指揮者でした。重唱が強引なぐらい速いので爽快です。ドニゼッティの愛の妙薬の何よりの聴かせどころは重唱ですから。」

20

荒川区民オペラ イル・トロヴァトーレ 8.12  C小崎 雅弘 D澤田 康子 T小笠原一規(スピント⭐︎ Sop森 美津子レオノーラ⭐︎「荒川区民オペラDay2 テノール小笠原一規さんのマンリーコのアリアHighCに会場熱狂!bis がかかり、日本では珍しいアリアのアンコール歌唱が行われた。新進気鋭のテノール小笠原一規さんは強烈なスピントで、日本人には珍しいタイプ。声もすごいし、プレッシャーがかかるほど燃えるタイプか。まさに瞠目のパフォーマンスだった。これでマンリーコ役デビューとは、信じられない!レオノーラの森美津子さんも圧巻。高い声がよく出て美しく、コロラトゥーラも完璧!レオノーラのアリア3段重ね どれも見事だった。主役が良いとやっぱりオペラは最高!圧倒的なパフォーマンスにひたすら感謝しかないです。また男声合唱に岸本大さんなど数多くのプロが入っていたのですばらしかった。迫力があってよかった。」


21

アーリドラーテ・ナブッコ 7.8  指揮:山島 達夫 演出:木澤 譲⭐︎⭐︎ 照明:照井 晨市⭐︎⭐︎⭐︎ 狩野賢一Bs-Br⭐︎ Tカリオラ・グイード(スピント)Sop西本真子⭐︎⭐︎⭐︎「ヴェルディは声のある歌手しか歌えない。今回期待だったアビガイッレ西本真子さん やっぱりすごかった!圧倒的な声 まさにVerdiという声の力を堪能した。聴いてて爽快感があるのだ。表現力も圧巻 技巧も音程も完璧 まさにDivaだった。イズマエーレ役のテノール カリオラ・グイードもすごいパワーだった。多少荒削りなところはあるものの、このパワーがヴェルディには必要だ。やはり日本人とは違う巨大なエンジンを持っているのだなと思う。今回ザッカリーアデビューの狩野賢一さん やはりすばらしいザッカリーアだった!何と言ってもそのすばらしい美声!低音は充実 神々しいまでの響き。宗教指導者ザッカリーアにぴったりのお声。彼のザッカリーアを聴くことができて本当に幸せです。」


22

せたがや名曲コンサート「ラ・ボエーム」セミステージ形式 2018年2月4日 昭和女子大学人見記念講堂 大山大輔⭐️⭐️ 高橋絵理⭐️「せたがやボエーム すばらしかった!ソリストが皆素晴らしく、ベストキャスティングとよんで差し支えない。大山大輔というバリトンを教えていただいて以来、いつかは絶対見させていただきたいと思っていた役、それがマルチェッロである。マルチェッロという役はアリアがなく、それでも非常に重要な役。主人公の2人を支える存在。そして演技力がないとできない役。大山大輔さんのマルチェッロは日本人では最高レベルのすばらしさだったと言える。豊かな美声で 物語を牽引する抜群のバランス力だった。すべてのシーンでアドリブで演技を付け加えていた。それでいて万事がマルチェッロの優しさと奥ゆかしさがあるのだ。マルチェッロがおとなだからロドルフォはやんちゃできるのだ。主役のミミ 高橋絵理さんのミミは聴かせていただくのは2回め。圧倒的ディーヴァ 高く美しいリリックソプラノでパワーもあり大好きな声です。ミミは美しい声でありながら、ヒュージパワーが要求される役。演技もすばらしく ミミに感情移入できた。ロドルフォの村上公太さんもすばらしかった!美しいリリック・テノールで パワーもあり、声の輝かしさといい、ロドルフォにぴったり。ロドルフォに要求されるすべての高音も出し冷たき手をのアリアでは最高音をパワフルに長くキープした。コミカルなマルチェッロとの演技も息が合っていて良かった。コルリーネの清水那由太さんは世界レベルのバッソ・プロフォンドを聴かせてくれた。ショナール今井さんは美声でまるでアイドルのような超イケメンのハイバリトンで演技も良かった。彼の演技で泣けた。ムゼッタ鈴木さん 高い声が得意なリリコレッジェーロソプラノだろうか。やはり声も美しく演技も悩殺だった。マルチェッロが理性を失いメロメロになるのもわかるコケティッシュな赤い唇のムゼッタだった。ベノアとアルチンドロの畠山さんも演技が抜群で楽しかった。児童合唱がすばらしかった。」


海外編
7.29 バイエルン歌劇場 シチリアの晩鐘 Tブライアン・イーメル(スピント)Sopソレンセン⭐︎⭐︎⭐︎

7.31ザルツブルク音楽祭 魔笛 Tマウロ・ペーター(リリコ)Sopシャギムラトワ

8.1 ザルツブルク音楽祭 サロメT:J.ダスザック(リリコ・スピント) Sopアスミック・グリゴリアン⭐︎⭐︎⭐︎

7.28 バイエルン歌劇場椿姫 € 193 T C.カストロノーヴォ(スピント)シモーネ・ピアッツォーラBr.⭐︎⭐︎⭐︎



===編集中===





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最終更新日  2018年12月30日 13時05分33秒
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