先太郎兄さんからの手紙 指導観
現在、指導案を書いています。 その中から指導観を添付します。 やっと、単元の流れがまとまってきました。 楽しくなりそうです。<このように指導して>「1枚の写真を見て、その場所をあてる。」 野生のカンだけを頼りにおこなう単なるあてっこゲームになっては、社会科の授業としておこなう意味はない。当然、答えを探るその過程の中で教師の指導を入れていく。 まず、最初に見せる写真は、淡路の先太郎兄さん。この子たちは、6月に社会見学で淡路に行っているので、先行体験が解決の糸口になるはずである。すぐに「この写真は、淡路だ。」という結論にたどりつくであろう。 次に見せる写真は、子どもたちが行ったことのない場所。 とりあえず、得意の野生のカンを頼りに子どもたちはいろいろな意見を言うはずである。 しかし、それでは決定的な意見にはならない。 ここで、客観的な資料の必要性を感じさせる。 ただし、ここでの写真は、副読本をよく見れば、わかるものにする。1時間で全員が答えにたどりつくようにするためである。「一枚目 自分の体験を思い出して」「二枚目 副読本の資料を見て」というように少しずつレベルアップしていくのである。 そして、この次は、さらに難しくなることを予告し、どんな写真が出てきても対応できるように、兵庫県の調べ学習にはいる。もちろん、一人で兵庫県すべてを網羅することは時間的に不可能である。そこで班の中で各地域を分担させて、班単位で調べ学習をおこなわせる。(兵庫県は5つの地域に分けられている。すでに淡路は出ているので、後の4地域をそれぞれ班のメンバー(4~5人)で分担するのである。) 調べ学習が終了後、「5つの地域の内、写真がない地域に、現在先太郎兄さんは隠れている。それぞれの写真の場所を見つけ、先太郎兄さんの居場所を見つけよう。」という課題の元、先太郎兄さんからの残りの写真を検討する。 そして、先太郎兄さんの居場所をつきとめる(阪神地区にいる)と、そこには、「先太郎兄さんは、自分の基地をつくるため、兵庫県を旅していたようだ。どこに基地をつくるのかいいのか、みんなのお薦めの地域を教えてほしい。」というような内容の一通の手紙が・・・。 いよいよ単元も大詰め、「先太郎ハウスをどの地域にするのか」という課題で討論をおこなわせる。 正解のない討論である。それだけに、おすすめの理由、根拠が大切になってくる。それぞれの子がどのような資料を元に自分の論を進めることができるのか楽しみである。 この後、それぞれの子のおすすめの地域に自分の基地をつくらせる。クラス全員の兵庫県かくれんぼ図鑑をつくって、単元のまとめとする。