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テーマ:難病と在宅ケア(278)
カテゴリ:介護
6月17日の日記で紹介したクランベリージュースの結果が出ました。結論として、妻の場合は効果が見られませんでした。 上のグラフがその様子です。尿のバルンカテーテルや尿バッグを交換するのが2週間毎ですので、クランベリージュース無しで2週間、ジュース有りで2週間データを取りました。ピンクのグラフがジュース有りで、黒のグラフがジュース無しです。尿を酸性に導くという効果があるのなら、ピンクのグラフが黒のグラフよりも下の方に描かれるはずですが、そのような傾向は見られなかったです。 実験の条件は次の通りです。 ・ジュース有りの日は100%クランベリージュース80mlを一日3回注入 クランベリーUR50(50%160g)一日3缶に相当 ・朝8時頃と夜8時頃の一日2回測定 ・尿バッグに溜まっている尿で測定 ・使用した測定器は「pH計ポケット009」 ・測定後は毎回、尿バッグを水道水で洗浄 (一日2回尿バッグを洗浄) ・膀胱洗浄は月、木、土の週3回 今回の実験で学んだこと ・妻の尿は元々酸性だった。 この実験の前は、尿がアルカリ性になるために菌が繁殖し、結石を作り出してバルンカテーテルを詰まらせるのだろうと思っていました。ところが妻の尿はずっと酸性だったのです。尿バッグやそれにつながっている管の汚れが尿をアルカリ性にしていたのです。 ・尿バッグを一日2回洗うようになってからはバルンカテーテルの詰まりは無くなった。 6月17日の日記の頃は2週間の間、尿バッグを一度も洗いませんでした。そのため、1週間もすると尿バッグやそれにつながっている管の汚れが目立ち始め、尿も徐々にアルカリ性になりました。それに伴いアンモニア臭も強くなりました。 一日2回、尿バッグを洗うようになってからは、グラフを見ても分かるように2週間の間ずっと酸性です。酸性なのでアンモニア臭もしません。尿バッグもそれにつながっている管も汚れが目立ちません。 想像ですが、バルンカテーテルにつながっている管が汚れていれば、尿や菌の戻りもあるでしょうから、バルンカテーテルの汚れの付着も増すものと思います。バルンカテーテルそのものは洗浄できませんが、つながっている管をきれいにすることにより、バルンカテーテルも汚れ難くなり、結果として詰まり難くなるのではないでしょうか。 病院では尿バッグを一日2回洗うなどという面倒くさい作業はしないと思います。在宅では患者一人に看護師(無免許)一人ですから、時間は十分にあります。これも在宅ならではの看護の技と思います。 10/19追記 今回の実験は、尿を酸性に誘導するという点だけに着目した実験で、クランベリーで言われているその他の効果(抗酸化作用、殺菌作用)に関しては不明です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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