飾り付けが終わった茅の輪をくぐる氏子ら
◇東近江
野々宮神社境内に夏越神事の「茅の輪」が飾り付けられ、夏を乗り切る祈願に人々が訪れている。今月末まで。
氏子総代が七年前から飾りつけているもので、ことしも十九日の早朝に永源寺東部の山間地から軽トラ一台分のススキを刈り取って境内に運び、氏子十七人が輪の形に縛り付け、直径約三メートルの茅の輪を作って境内入り口に飾り付けた。
茅の輪は、茅(萱のこと)やススキのほか葦(よし)でも作られ、厳しい暑さを乗り越え、夏場の疫病から逃れるための風習の一つ。輪のまん中を直線的に素通りするのではなく、輪の中を右回り、左回り三回、八の字になるようにくぐってけがれを祓い、夏場の無病息災を祈る。
製作した氏子らは「ことしは節電による暑さを乗り切る夏でもあり、茅の輪くぐりで元気な夏を」と、祈願を呼びかけている。