芸術の秋、再び。
昨日は11月30日。11月ならば、まだ秋と言っても良い筈。秋と言えば、芸術の秋。またまた行ってきましたよ。クラシック音楽を愛でに。高校時代のクラスメイトが弾くピアノリサイタル。早いもので、昨年の11月から既に1年。この1年、クラシック音楽を聴くことなど無かったことを考えると、私にとっていかに敷居の高いものかがよく分かる。元クラスメイトが出なければ行ってないな、多分。そして、彼女がプロのピアニストになっていなければ、演奏会などには多分、一生行かなかっただろうなぁ。私は無趣味だし。そういう意味でも感謝。で、思い起こすは1年前。手ブラで顔を出した私。そこで、今年はアレを持って行こうと思った。実は、今年の春くらいに思い付いて、それ以降、やる機会を伺っていた。そう。私がアレと言えば、それは甘いもの。洋の東西を問わずに甘いものを好む私の中でも、イベントでは高い頻度を誇るケーキにしよう、と思った。依頼する店は、馴染みのお店。・チョコを使用して黒いピアノ型のケーキを作れ。・円形でない為に大きさの指定が難しいところだが、6号~7号程度の分量で作れ。※1号は直径3cm。・ピアノの蓋(天板って言うのかな?)は開いて、そこにフルーツをあしらえ。・上記以外のことで判断に迷った場合は、パティシエの職人魂に一任するから好きにしろ。私が出した依頼事項は上記の4点。細かいディテールは出来上がるまで分からないという、依頼主の私ですらワクワクするようなオーダー。そして、演奏会が始まる前に、お店に受取に行ってきましたよ。「こんな風になりましたが、OK?」と見せられたので、「OK」と。支払をしつつ、持ち帰る為の準備の様を見ていたら、パテシィエが焦っている。パ「土台の箱と、かぶせる箱のサイズを間違えました」私「?」パ「かぶせる箱を作り直しますので、待っていて下さい」私「はぁ…」もうね。何を言っているかが意味不明。ただ、私がギャーギャー言ってもどうなる訳でもないので、作業を遠巻きに見ていた。で、ピンと来た。普通のホールケーキであれば、そのサイズに合う箱がそのまま使える。でも、私が依頼したケーキは特注品。しかも、高さもある。普通の箱をそのままかぶせてしまうと潰れてしまう。だから、かぶせる箱が継ぎ足されていたのか。と納得。で、きっと6号だか何だかのサイズの土台に、かぶせる箱は7号みたいに違うサイズで作ってしまったのか、と。「間違えるなよ」とも思ったが、そもそも面倒なオーダーを出した私にも原因があるかと思い、「すまんなぁ」とも。なので、ショーケースに並ぶ様々なケーキを見ながら時間を潰す。試行錯誤は延々と続き、立ったまま待たせるのを悪いと思ったらしく、焼きたてのクッキーをテーブルに出され、食べながら待っていてくれ、と。「すまんなぁ」と思いつつ、遠慮無く全て食べて待つ。20分くらい経過したところで、「お待たせしました」と、ようやく完成。で、箱を見て驚いた。デカすぎです…。で、持ってみて更に驚いた。重すぎです…。パ「お車ですか?」私「いや、今日は電車」パ「えっ………」私「何だ?普通に持ったら底が抜けるか?」パ「いや、大丈夫だと思いますけど…」そして、「ようやく全てが終わった」と安堵からくる満面の笑みを浮かべる全スタッフに見送られて店を出る。最寄のJR新浦安駅までは徒歩10分。途中、2回ほど休憩。だって、ケーキとは思えない程、重いんだもん…。帰宅する社会人や学生達からジロジロ見られながら、邪魔にならないように電車車両の隅っこに陣取る。だって、でかいんだもん…。色々と大変でしたが、やっていてなかなか面白かった。写真を撮る機会がなかったので、渡した後に本人にあるお願い事をした。こともあろうに本人に。「撮ったら写真をブログに載せろ」と。そこからパクろうと思っていたら、その日のうちにメールで送って貰えた。えっ?演奏会はどうだったかって?うん。アレだったよ。全く知らない曲ばかりでしたよ。あと、大きな声では書けないが、ドビュッシーを弾いていた際に、私は10秒くらい落ちました…。だって、アレだもん。知らない曲ばかりだったから、つい…。でも、アレじゃね?クロード・ドビュッシーと言ったら、喜びの島じゃね?いや、勿論、言い訳ですけどね…。で、休憩時間に、「今日、来いよ」と無遠慮、且つ不躾に呼び出した高校時代のクラス担任と話した。「ちょびっと落ちた」と言う私に対し、「ピアノ曲で寝なかったのは今日が初めてだ」と言う先生。今日だけに限れば先生の方が立派だが、「どっちもどっちだな」と私は思った。勿論、大人な私は、そんなことはおくびにも出さなかったが。休憩後はね、もうバッチリでしたよ。途中のMCで「CM曲にも使われていたので、そこの部分になれば分かるかもね」みたいなことを言っていたが、私がそこがどの部分なのかを探しているうちに曲は終わった。あれ?どこの部分が使われていたんだ?そして、何のCMに使われていたんだろう?終わってから他の人にも聞いたが、誰も分かっていなかった。で、私は思った。「どいつもこいつも…」勿論、大人な私は、そんなことはおくびにも出さなかったが。さやちんの旦那さんだったら、分かっていたのかな?と今になって思う。旦那さんに聞けば良かったなぁ。きっと、私は聞く相手を間違えたんだな。な?アカザルwで、得た教訓。もっともっと、クラシックを聴かないとダメだなぁ、と。