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上野の東京都美術館で開催されている「Arts and Crafts展」を見た。
Arts and Craftsとは、19世紀英国において詩人、デザイナー、思想家として活躍したウィリアム・モリス(William Morris)が先導した運動であり、機械的工業生産から伝統的な手工業へ回帰するとともに、これを芸術として発展させることを目的としていた。 Arts and Craftsの理念は、英国で大きな反響を巻き起こすとともに、大陸ヨーロッパにも伝播し、さらには日本の「民藝」に影響を与えた。今回の展覧会は、このモリスから民藝へ至るArts and Craftsの全体像を紹介するものである。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館が主体となっているが、同館でも2005年に同様の趣旨の展覧会が開催されており、自分はロンドンでもそれを見ている。今回の日本での展覧会の展示作品の一部は、ロンドンの展覧会と重なっているが、そうでないものも多い。いずれにせよ、日本で本格的なArts and Craftsの作品を堪能できるのは極めて貴重な機会である。展示作品の中には、モリスが住んでいたレッドハウス(Red House)の設計図や、ケルムスコット・マナー(Kelmscott Manor)の一室を再現した一画がある。いずれの場所も実際に訪れた自分としては感慨深い。モリスと密接な関係にあるロセッティ(Rossetti)やバーン・ジョーンズ(Burne-Jones)の作品もあり、必見の展覧会である。 (ロンドンでの展覧会関連記事) http://plaza.rakuten.co.jp/takadahmt/diary/200505070000/ http://plaza.rakuten.co.jp/takadahmt/diary/200505180000/ (モリスについて、下記の2004年4月26日の記事参照) http://www.geocities.jp/weathercock8926/ukreport2.html (Red House) http://www.geocities.jp/weathercock8926/redhouse.html (Kelmscott Manor) http://www.geocities.jp/weathercock8926/kelmscott.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 26, 2009 01:03:27 AM
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