温故知新

５月４日は、「スターウォーズデー」。

映画『スターウォーズ』を記念する日。

劇中の台詞「May the Force be with you」(フォースと共にあらんことを)を

「May 4th」にかけたもの。

英語版の語呂合わせだ。





それでは、今日も映画を紹介。

本日紹介するのは「バッド・ティーチャー」。２０１１年公開。

主演はキャメロン・ディアス。







エリザベス（キャメロン・ディアス）は、やる気ゼロの中学校英語教師。

彼女にとっての教師とは単に楽してお金を稼ぐ手段でしかない。

金持ちの婚約者に捨てられた彼女の今の最大の関心ごとは

「如何にして金持ちの男を捕まえるか」の一点に絞られているのだ。

そんな彼女の目の前に突如として現れたのが、

代理教師のスコット（ジャスティン・ティンバーレイク）である。

彼の母方の実家は老舗の時計会社を営む大金持ちだった。

玉の輿に乗るための最強の武器として豊胸手術にこだわる彼女は、

その資金集めのために生徒たちを利用し始めるのだった。

まずは、生徒たちの課外活動で行っている洗車のアルバイト。

セクシーな衣装を身にまとい、大量にチップを手に入れるのだった。



そんな一生懸命なエリザベスの前に立ち塞がるのは、

同僚教師のエイミー（ルーシー・パンチ）だった。

エリザベスが資金集めに一生懸命になっている間に、

いつの間にかエイミーとスコットはいい仲になってしまうのだった。

早く豊胸手術をして、スコットを取り戻したい。

そのためには、お金が必要だと考えるエリザベス。

そんなときに、共通テストで高得点をとらせた教師が賞金を得られることを聞いたのだ。

ここからエリザベスはスパルタ教師へと大変身するのだが、

なかなか生徒の点数は伸びてはいかないのだ。

そこで、共通テストの問題を不正入手することに成功したのだ。

その結果、最優秀教師として５７００ドルを手に入れるのだった。

そんなエリザベスが気に入らないエイミーは足をひっぱり始めるのだった。

小さな嫌がらせをしたり、皮肉を言ったりしているうちはまだましなのだが、

何かにつけて、校長にチクるのであった。

エイミーの進言から、校長と教育長に呼び出されたエリザベス。

もちろん、内容は、共通テスト不正入手についてだったが、

機転を利かせて、逆にエイミーを追い込んでいくのであった。

エイミーは、その後他の学校へと転勤がきまり、

愛しの王子様であるスコットからも言い寄られることになるのだった。

しかし、エリザベスの心には、変化があった。

豊胸手術をしてまで理想の相手を手に入れようとしなくても、

自分のことを純粋に愛してくれる体育教師ラッセル（ジェイソン・シーゲル）が

いつも側にいてくれたではないか。




最後に悪が勝つという展開はいただけないところだが、

じっくり見ているうちに、悪者がエイミーのような錯覚に陥ってしまうのは何故だろう。

いずれにせよ、いくらなんでも、こんなぶっ飛んだ教師は存在しないが、

見ているものたちが憎めないと感じるのは

もともと持ってるキャメロン・ディアスの人柄のせいでもあるのだろう。

こんなキャメロン・ディアスのような部下を持つと大変だろうが、

一度ぐらいは、こんな部下に出会いたいものだ。




さて、この「バッド・ティーチャー」における非現実的な設定が、

賛否両論分かれるところではあるが、

聖職者としてあるべき教師が、とんだダメ教師として描かれていること自体が

すでにコメディなのである。

しかし、世の中には、実際のところ「ダメ教師」は実在するのだ。

今まで一緒に勤めた中には、

「勝負服はピンクのワンピース」という参観日に父親に色目を使う教師がいたり、

「胸元の大きくあいたシャツ」を着て、常にバストの下で腕組みをして、

胸を強調して見せる教師がいたり、

授業中は、いっさい黒板に文字を書くことがなく、座ったまま授業をする教師がいたり、

副業で金を稼いでる教師がいたり、

事実は小説より奇なりといったところだ。



授業が下手な教師は、授業さえうまくなればいいが、

行いが悪かったり、性格が悪い教師は、どうしようもない・・。



全国のダメ教師を撲滅したいところだ。

ダメ教師は、あくまで作り物の世界（映画や小説といった）のみに存在してもらいたい。









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