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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:名所江戸百景
京急蒲田から羽田空港の間に穴守稲荷駅があります。
羽田空港まで京急の各駅で行くことはないので、気になりながらも降りたことはありませんでした。 京急穴守稲荷駅前にある「鳥居」 現在の穴守稲荷神社は、京急の穴守稲荷駅から歩いて5分ほどのところにあります。 現在の穴守稲荷神社拝殿 穴守稲荷神社の創建は江戸時代の1804年のことで、元々は現在の羽田空港の敷地内にありました。 現在の京急空港線も、元は「穴守線」として、穴守稲荷神社の参詣客などを運ぶのが目的で作られた経緯があります。 終戦後に羽田飛行場がアメリカ軍に接収されると、拡張のためGHQによって穴守稲荷神社境内の社殿は取り壊されてしまいました。 それでも大鳥居だけは、撤去しようとすると死傷者が出たりして、空港の敷地内に残されていたそうです。 終戦から50年以上も経った1999年に、ようやく鳥居が移転されました。 元々の穴守稲荷があった羽田空港B滑走路(RWY04/22)の方向 この日の"Tokyo International Airport"のATISをモニターしていると、磁方位270度の方角からかなり強い風が吹いているようでした。 さらにインバウンドは、B滑走路(RWY22)と新しく出来たD滑走路(RWY23)のパラレルアプローチでした。 D滑走路が出来る前、こんな日はB滑走路1本で着陸していたため、離着陸ともに大混雑していたのを思い出します。 ターミナル管制と滑走路管制をモニターしているだけでも、以前に比べればかなり余裕があるような感じがして、D滑走路の新設で発着回数が増えるのもうなづける気がしました。 現在の羽田空港は多摩川の河口付近にありますが、江戸時代の多摩川河口付近には干潟が広がっていたようです。 歌川広重「名所江戸百景 はねたのわたし弁天社」 描かれているのは玉川弁財天ですが、その向こうに穴守稲荷神社がありました。 歌川広重のみならず、200年後にここから国際線が発着するとは、想像もできなかったことでしょう。 現在の多摩川河口付近 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022/03/07 02:03:49 PM
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