カテゴリ:パソコン
前回携帯で青空文庫を読む方法などを書いたが,長くなったのでその他のサイトの情報などを補足。 携帯でちょっとした暇を見つけて読む作品としては,設定の複雑な長編小説よりは,やはりエッセイなどのほうが読みやすい。しかし青空文庫には膨大な量の随筆があるので,何から読めばいいか迷う。そんな時に便利なサイトが「随筆計画2000」。作品社の『日本の名随筆』に選ばれた随筆の中から,青空文庫にあるものを探すことができる。 また,パソコンで青空文庫を読む時におすすめなのが「縦読みサーフ」というサイト。青空文庫の作品のページ(「図書カード」)にはそれぞれ「いますぐXHTML版で読む」というリンクがあり,そこをクリックするだけで作品を表示できるが,それだと横書きで表示されるので私などはどうもじっくり読む気がしない。しかしそのURLをコピーして縦読みサーフのURLボックスに貼り付け,「移動」を押せば,そのページを縦書きで表示できる。 似たようなサイトは他にもありそうだが,縦読みサーフはフォントや文字サイズ,文字間隔や色などを細かくカスタマイズできるのがうれしい。一度設定するとその設定は保存されるので,訪問するごとに設定しなおす必要もない。画面右上の「?」でヘルプが,「Tate Yomi Surf」の部分で設定画面が開く(設定後「移動」ボタンで戻る)。 もう一つありがたいのが,読んでいる位置を記録できる機能。縦読みサーフの画面で右クリックすると,通常のブラウザのものではなくサイト独自のコンテキストメニューが出てくる。そこで「お気に入りに追加」を選ぶとブラウザの「お気に入りの追加」画面が出てきてお気に入りを作成できるが,そのお気に入りにはページの現在位置まで記録されている。長い作品でも,いつでも好きな時に中断し,再びその位置から読み始めることができる。 ウラ・アオゾラブンコや随筆計画2000などで目をつけた作品を縦読みサーフで流し読みし,面白そうならMHENV_TOOLで携帯に転送しておいて暇な時にMHE Novel Viewerで読む,というのが最近の私のパターンだが,携帯ではなくあくまでパソコンで腰を据えてじっくり読みたいという時におすすめなのが,テキストビューアの「TxtMiru」。ソフトウェアなのでインストールしてテキストを読み込ませるといった手間はかかるが,アンチエイリアス機能により縦読みサーフよりも美しく表示させることができ,目に優しく実際に本を読んでいるような感じになる。 ちなみにサンプルとして表示したのは芥川龍之介の「ピアノ」。中学か高校の教科書に載っていたごく短い作品でその妖しげな雰囲気が好きだったが,思いがけず青空文庫で見つけることができた。 青空文庫対応電子辞書 山形浩生著 新教養主義宣言:青空文庫から読みとれるもの ほか 快読ショップYomupara お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月04日 19時49分30秒
コメント(0) | コメントを書く |
|