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カテゴリ:本の紹介
1. 人間の奇妙な性生活
2. 男と女のいさかい 3. なぜ男は授乳しないのか? 4. セックスはなぜ楽しいか? 5. 男はなんの役に立つか? 6. 少なく産めば、たくさん育つ 7. セックスアピールの真実 ↓ぼくにとってのポイント 1. 人間の奇妙な性生活 →人間固有の性的特徴→女性の閉経、排卵の隠蔽など いかに人間の性のあり方がほかの動物と比較して異常であるかを確認している。 2. 男と女のいさかい →どちらが子どもの養育をするか?→どちらが受精卵に多くの投資をしたか?→妊娠、授乳を女性がするため、女性が養育をするようになった。 子育てをすることで失う繁殖のチャンスはどれくらいか?自分が親であることを確信できるか? →男は自分が父親であることを確信できない。女性はできる。 3. なぜ男は授乳しないのか? →生物学的には男は授乳可能。進化の淘汰圧により、授乳するオスは繁殖の機会をのがし、授乳しないオスに比べて子孫の数が少なくなるため。 4. セックスはなぜ楽しいか? →排卵時期が隠蔽されているため、いつでもセックスをする。いつでもセックスをすることにより女性は男を自分のもとにつなぎとめる。もし男に排卵をはっきりと知らせれば、男はめったに家に帰らなくなり、母親は独力で子どもを育てられず、死んでいく。排卵日が隠蔽されていれば、男は家にとどまり、ほかの男に妻が妊娠させられることを防ぐ。子育てもする。→マイホームパパ説 ライオン、リカオン、チンパンジー、ゴリラのオスは子殺しをする。子を殺せば、母は妊娠可能となり、自分の子どもを妊娠させることができる。排卵が隠蔽されるとオスは子どもが自分の子どもか確信できない。ライバルの子かもしれないが、自分の子かもしれない。そして子殺しをやめる。→たくさんの父親説 5. 男はなんの役に立つか? →精子を注入する以外に役立たず。 パラグアイ北アチェの男の狩りによる食糧供給は不安定。女性の採集の方が安定しており量も多い。しかも獲物を家族に分け与えず、誰であれ広く分け合ってしまう。 6. 少なく産めば、たくさん育つ →高齢女性が妊娠、出産するのは自分にとっても子どもにとっても危険。また、すでにいる子どもたちにとっても母親がいなくなると生き延びるのが難しくなる。閉経することにより、新たに妊娠、出産するよりも、すでにいる子どもたちの世話をするようになる。その方が自分の遺伝子を継ぐ子どもが繁殖可能になる可能性が高くなる。 7. セックスアピールの真実 →クジャクの羽、オスジカのツノなど。ランナウェイ仮説、ハンディキャップ説、正直さの宣伝 ----- 進化生物学の観点から人間の性のあり方をほかの動物たちと比較して論理的に推論していて非常に面白かった。 ![]() 【中古】セックスはなぜ楽しいか /草思社/ジャレド・ダイアモンド (単行本) ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月02日 22時47分53秒
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