ターミネーター:新起動/ジェニシス
めったに映画館にいかないぼくが、珍しく新百合ヶ丘の映画館に足を運んで映画鑑賞をした。ターミネーターは、ぼくにとって、1,2の衝撃が大きかった。この作品は1の前の物語になっている。映画館で観るターミネーターは、迫力があり、面白かった。以下、ぼくが思ったこと。タイムトラベルものは、もはや、時代の前後に意味はなく、1973,1984,(1997),2017,2029といった時点がターニングポイントに設定されているが、複数の時間軸(パラレルワールド)があり、冷静に考えると、なにがなんだかよくわからなくなる。親殺しのパラドックスというものがあり、タイムトラベルにはパラドックスがつきまとう。ある人が過去にさかのぼり、自分の親を殺すと、自分は存在しなくなり、すると、親は殺されなくなり、自分は存在する・・・という無限ループになるというパラドックスである。ターミネーターはまさにそれだと思う。本作でも、1984は1のときの1984とは異なっており、審判のときは1997であったが、2017に変わっていた。タイムトラベル、複数の時間軸(パラレルワールド)を認めると、「今ここにある大切な時間」というものの意味がなくなるような気がする。人間であれ機械であれ、自我を持つ存在は、「所有と支配の欲求」の支配から逃れられないのだろうか?数百万年前に人類が存在して以来、「力こそ正義」「勝てば官軍」「支配して征服する」「人を支配するのは恐怖と暴力」という原理が今日までずーっと続いている。一言で言えば、人間は、「優越感に浸りたい」という欲求に支配され続けている。しかし、一方で、「協調、共存したい」という欲求もある。人は誰でも、与えられた条件で、利益を最大化しようとする。だから、ある特定の人がほかに対して圧倒的な力を持つと、悲惨なことになる。それを防ぐために、三権分立のように権力を分散するしくみがある。今後、テクノロジーが進歩するにつれて、人類の脅威となる技術がますます出てくる。ターミネーターは、そのような技術が悪用されるとどうなるかを見せつけてくれる。↓公式HPhttp://www.terminator-movie.jp/にほんブログ村