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テーマ:吹奏楽(3410)
カテゴリ:レッスンの話
新しい項目「音程ってそれほど大切?」と「順番」を作ってUPしました。順番の方をここにコピーしておきます。
てにおはの間違いみたいな細かい事から、真っ向勝負の反論までどんなことでも構いませんのでお寄せください。 【 順 番 】 殆どの生徒は曲を練習する場合、音程A(※チューナーで測る細かい音程ではなくドやレ・ミといった音列にそった音の高さ)と音符の長さを真っ先にクリアーしようと考えるようです。なるべく早く曲が吹けるように(なった気がするために)は良い方法ですが、そのために大切なことがいくつも抜け落ちた練習になってしまいやすいと感じています。 ここで考える「順番」とは、曲を練習するにあたって大事にするポイントの優先順位のことで、どんなことから解決して行くべきかを書いて行くことにします。 まず練習のときに注目する順番を上げて行くと、 1)力を抜く・息を吸う 2)全ての音を確実に響かせる 3)ブレスの位置を決める 4)音の強弱を決める 5)音程B(※細かい)を考える ここで最初に注目していただきたいのが、子供たちの殆どが最優先課題としている音程Aや音の長さといったことが順番に入っていないことです。 なぜなら、音程Aや長さは間違えれば(当然本人に・少なくとも指導者には)すぐに分かることだからです。 この部分で良く説明に使う例えは、「何かの作業をして手が汚れれば洗うよね、でも背中に馬鹿と書かれた紙を貼り付けられたのを気付かなければ、そのままになってしまうね」と指導しています。間違えたらすぐに分かるような事を頭の真ん中に置いて練習しないということが大切だと思うからです。 1)別項を参照していただければ分かると思いますが、一番大切でしかも楽譜を目の前にすると忘れてしまう事柄だと考えています。 2)これは最初から考えない(又は重きをおかない)生徒が多く、最も判断しづらいポイントだと思います。分かりづらい事こそ重要視してください。 3)私は曲を練習するということはブレスを練習することだと思っています。曲ができるようになるということは、上達するのではなく、慣れるのではないかと考えています。何に慣れるのかと言えば「息の配分」ではないでしょうか。難しい曲を仕上げた後にやさしい曲の楽譜を渡されてもすぐにできる中高生は少ないものです。それは曲ができるようになるということが、技術的な上達ではなく慣れによって達成されているという証明だと思います。 4)上記のポイントのチェックが終わって初めて強弱へと目を移してください。最初から強弱を考えると、トランペットの一番重要な役割であるバンド全体の響きを作るという仕事がおろそかになってしまいます。一番響きを作りやすい強さ(mfくらい?)でしっかり練習をしてから強弱をつけるべきだと思いますが、ここで注意することは、響きがなくなるほど弱い音や、音が潰れるほどの(特に指示が無い場合)強い音を使わないということです。 5)そして最後の最後に音程Bです。しかしそれほど神経質になる必要はありません。充分な響きを持つ音は多少ずれていても合って聞こえるものです。それに比べて響きの無い音は少しのずれでも違和感が大きくなります。音程にピリピリするより確実に響く音を追求する方が楽に音を合わせられるのではないでしょうか?音程のことを考えすぎると響きを損ないやすいのでご注意を。 まだまだ考えなければならないこともあるかと思いますが、重要だと思うベスト5というより、忘れやすいものと後回しにしなければいけないものに順番をつけました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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コンビニ・・・ナイスでしたねぇ。ウチは子供がいないんでなんですが、ほほえましい光景だと思いますよ♪
今日の順番についてですが たとえば、ブレスの位置ひとつ取っても、私ら素人は???な訳です。 指揮者とかに「そこはブレスを取るところじゃないだろ」と言われても「何で?理由は?」となっちゃうんです。 楽天には学生さんを含めて素人の楽器吹きがたくさんいますよね。楽しく楽器を吹く術を見つけられるといいですね。 (2005年02月18日 21時35分54秒)
音程と順番を読ませて頂いて。。。
ブレスは自分なりに曲のフレーズからどこでブレスすると違和感無くスムーズに聴こえるだろうか?と考える余裕が昔(楽器を持ち始めた学生時代)には無かったですね。顧問兼指揮者の言われるまま、何とか合わせるのに必死。。。 今は(指揮&指導者がいないバンド菜もので)フレーズのブレスタイミングとかを何度か合奏する中で自分でタイミングを見つけるようになりました。 やっぱり慣れなんだなぁ。。。 今は+強弱の段階です。一生勉強ですね。 (2005年02月18日 23時11分57秒)
初めまして、うずらと申します。
私も、下手ながらフルートとピッコロを吹奏楽団で演奏しております。 「音程と順番」興味深く拝見させて頂きました。 どうやら私は曲を創り上げていく為のステップを 間違えていたみたいです。 今迄、タイトルにあります"1,2,5,3,4"の順番で、 練習しておりました… 私はよく指揮者の先生に、「周りに遠慮せず、音を響かせろ!!」 と注意を受けていますが、貴方の記事を拝見して、 ようやくその理由がはっきりしました。 >音程にピリピリするより確実に響く音を追求する方が楽>に音を合わせられるのではないでしょうか?音程のこと>を考えすぎると響きを損ないやすい …これです。私は合奏でも特に目立つ最高音域を受け持つ関係で、 かなり音程に関して神経質になってしまい、 (ちょっとした違いでも目立ちますので…) その為、本来の楽器の響きが上手く出せなくなっている様です。 音程に拘る前に楽器本来の響きで演奏出来る様に、 練習を重ねたいと思います。 「目からウロコ」記事、どうも有難うございました! これからも、勉強の為にこちらに立ち寄らせて頂きます。 (2005年02月19日 23時35分26秒) |