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トニ−1189

トニ−1189

2007年12月28日
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カテゴリ:Best for your life

平成17年9月14日

ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法について

ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成17年9月環境省告示第92号)」の告示が本日公布及び施行されました。
 この告示は、廃棄物焼却炉からの排出ガス、ばいじん及び燃え殻に含まれるダイオキシン類の測定の一部に用いることができる測定法として、従来の測定法よりも迅速で低廉な、いわゆる簡易測定法の具体的な方法を新たに定めるものです。
 また、同告示にあわせて「ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル」を作成し、都道府県等に配布しました。
1.改正の趣旨
 ダイオキシン類の測定は、環境中の超微量なダイオキシン類を測定するため、従来の測定方法では多大な時間と費用が必要となっており、迅速で低廉な、いわゆる簡易測定法の開発・導入が期待されています。
 また、ダイオキシン類の長期的な管理を進めるため、その基盤となるダイオキシン類の測定やモニタリングをより効果的、効率的に行う観点から、簡易測定法を各測定法の特性に応じた適切な分野に積極的に導入することが必要です。
 このため、環境省では、平成16年12月にダイオキシン類対策特別措置法施行規則(平成11年総理府令第67号)の一部を改正し、廃棄物焼却炉からの排出ガス、ばいじん及び焼却灰その他の燃え殻(以下「ばいじん等」という。)に含まれるダイオキシン類の測定の一部に、生物検定法による測定法の追加等を行いました。
 今般、この規則において環境大臣が定めることとされている具体的な測定法について、技術的な評価を踏まえて、4種類の方法を指定しました。
 このような新たな測定法の導入は、近年のバイオテクノロジーの進展を踏まえて、ダイオキシン類の測定においても、生物検定法などの先端技術の積極的な活用を図るものであり、これにより環境測定分野におけるエコビジネスの発展に寄与することも期待されます。

2.主な内容
 ダイオキシン類対策特別措置法施行規則においては、ダイオキシン類の測定の一部について、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計による従来の測定法に加えて、[1]ダイオキシン類がアリール炭化水素受容体に結合することを利用した方法、[2]ダイオキシン類を抗原とする抗原抗体反応を利用した方法であって、十分な精度を有するものとして環境大臣が定める方法を用いることができることとされています。
 今回の告示では、この環境大臣が定める方法として、以下のように、[1]について3種類、[2]について1種類の具体的な測定方法を指定しました。

[1] ダイオキシン類がアリール炭化水素受容体に結合することを利用した方法

前処理に、硫酸シリカゲルカラム及び活性炭カラムを使用し、測定に、ダイオキシン類応答性組換え細胞H1L6.1c2を用いたレポータージーンアッセイを利用してダイオキシン類の毒性等量を測定する方法(ダイオキシン類応答性組換え細胞H1L6.1c2は、ホタルルシフェラーゼ遺伝子の上流域に4個のダイオキシン応答配列DREを含むシトクロムP450(CYP1A1)プロモーターを持つプラスミドpGudLuc6.1を、マウス肝ガン細胞Hepa1c1c7に導入したものとする。)
前処理に、硫酸シリカゲルカラム及び活性炭カラムを使用し、測定に、ダイオキシン類応答性組換え細胞101Lを用いたレポータージーンアッセイを利用してダイオキシン類の毒性等量を測定する方法(ダイオキシン類応答性組換え細胞101Lは、3個の生体異物応答配列XREを含む人のシトクロムP450(CYP1A1)プロモーターにホタルのルシフェラーゼ遺伝子と融合した5'隣接配列が安定的に統合されたプラスミドpL1A1Nを、人肝細胞由来HepG2に導入したものとする。)
前処理に、変則多層カラムを使用し、測定に、ダイオキシン類応答性組換え細胞HeB5を用いたレポータージーンアッセイを利用してダイオキシン類の毒性等量を測定する方法(ダイオキシン類応答性組換え細胞HeB5は、ラットグルタチオンS-トランスフェラーゼYaサブユニット遺伝子の転写調節領域にあるダイオキシン応答配列XREをプラスミドpGL3のホタルのルシフェラーゼ遺伝子上流域に含むプラスミドpGL3-chTATA-YaXRE×5-bsdを、マウス肝由来Hepa-1細胞に導入したものとする。)
[2] ダイオキシン類を抗原とする抗原抗体反応を利用した方法

前処理に、多層シリカゲルカラム及びカーボンカラムを使用し、測定に、抗ダイオキシン類モノクローナル抗体と、検量線作成用標準品及びプレート固相抗原を用いた抗原固相化-酵素免疫反応を利用してダイオキシン類の毒性等量を測定する方法(抗ダイオキシン類モノクローナル抗体には、マウス由来の融合細胞(ハイブリドーマ)から収得した五塩化ジベンゾフラン類を特異的に認識する抗体を、検量線作成用標準品及びプレート固相抗原には、2,4,5-トリクロロフェノール及びグリシルグリシン又は牛血清アルブミン(BSA)から合成した化合物を使用する。)


 なお、今回、告示した測定法を用いることができる測定は以下の通りです。

法第28条第1項及び第2項の規定に基づき特定施設の設置者が行う排出ガス(焼却能力2,000kg/時未満の廃棄物焼却炉に限る。)及びばいじん等の測定
法第24条第1項に基づく廃棄物焼却炉に係るばいじん等の処理の基準の検定
3.ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル
 今般、告示で定めた4種類の具体的な測定法について、詳細な測定の手順等を記載したマニュアルを作成しました。同マニュアルについては、下記のホームページからダウンロードできます。
 http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/guide/simplifiedmethod.html

4.今後の予定
 今後は、今回指定された新たな測定法についての十分な精度管理が行われるよう「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理指針」の見直し等を進めるとともに、土壌及び底質についても簡易測定法の技術的適用可能性の検討を進め、可能な分野でその導入を図ります。

(参考)
測定法の概要
ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル
告示された技術の入手先

添付資料

(参考1) 測定法の概要[PDFファイル 162KB]
(参考3) 告示された技術の入手先[PDFファイル 10KB]
連絡先

環境省環境管理局総務課
 ダイオキシン対策室
 室長 牧谷 邦昭(内6532)
 係長 相澤 寛史(内6579)
 担当 石川 裕介(内6571)






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Last updated  2007年12月28日 20時04分53秒
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