「麻生」に学べ
曇り空、はっきりしない天気だったが、蒸し暑かった。 新たなビジネスの立ち上げは時間との戦い、だ。目の前に広がる大海原に船を漕ぎ出す最良のタイミングはそうそう巡ってはこない。 だが「今こそが最良のタイミングだ」と見極めることは、なかなかどうして難しい。 それこそ麻生首相のように「まだかも。もっと良いタイミングがあるかも」と思っていたら今や逆立ちしても勝利は手にできない状況に陥ってしまった。 もっともビジネスの立ち上げでは、マーケットの状況の影響も少なからずやあるだろうが、それよりも何よりも取り組む「私」の内にある「迷い」が上手くいかないもっとも大きな原因になっているように思う。 「上手くいくだろうか」という不安に常にさいなまれるのは至極当たり前といえるが、その結果、判断が「ぶれ」たり「できなかった」り「間違った」りしたならば、我が日本の迷走からなんら学んでいないことになる。 国の場合はそれでもよいのだろう。世論がどうであれ最終的には「税金を上げる」「お札を刷る」みたいなことで乗り切れるのだから。 民間企業はそうはいかない。売れなければそこで終わる。そのためには心の持ちようが大きく影響する。 自分たちがビジネスにどう取り組んでゆくのか。何を目標にするのか。 ビジネスは「ワクワク感」が大切で、この「ワクワク感」のインセンティブが大きな壁を常に突破する力の源になるのではないか、そんな思いだ。 そして「自分たちにしか見えていない構図を実現すること」「自分にしかできない仕事の高みを極めること」そして「胸のすく小気味よい思いをすること」を具体的に目指す時にこそ、ワクワクと心を揺さぶられ、そのエネルギーは全開となる。 今まさにその状況にある。