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カテゴリ:映画 カ行
『クリムト』を観ました
19世紀末のオーストリアに実在した天才画家クリムトの、時代を先取りした作品と 彼の人生を描いたファンタジーです >>『クリムト』関連 原題: KLIMT ジャンル: ドラマ/伝記 上映時間: 97分 製作国: 2006年・オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス 監督・脚本: ラウル・ルイス 出演: ジョン・マルコヴィッチ ヴェロニカ・フェレ サフロン・バロウズ 【ストーリー】 1900年、パリ万博に出品されたクリムトのスキャンダラスな絵画は、保守的なウィーンでの 酷評をよそに賞賛をもって迎えられる。 その会場で、美しい女性レアを目にして心奪われたクリムトは、恋人ミディの嫉妬にも かかわらず、文化省の書記官の計らいで、レアとの密会を果たし、彼女の肖像画を描く 約束を取り付ける。 その後ウィーンに戻ったクリムトは、国からの助成金を打ち切られたことでますます反発を 強め先鋭的になっていく。 恋人ミディ、絵のモデルたち、そして“宿命の女(ファム・ファタール)”レア、 愛に奔放なクリムトの心は次第に現実世界を飛び越えていく…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 私の自画像はない。自分自身に興味がない。 むしろ他人、特に女性に強く惹かれるのだ。 クリムトさんという画家をよく知らないのに、 ジョン・マルコヴィッチと”エロティック”という 言葉に惹かれて観てしまった作品であります。 19世紀末のウィーンでエロスを究極の美に昇華させた天才画家クリムトの病院での最期、 混濁した意識の中、自らの人生を回想していくわけでありますが、 鏡やら、ヌードの女性やら、猫、可笑しな書記官、謎の女性とその偽者、 さらにはマルコヴィッチの穴を垣間見たような偽者のクリムトとの殴り合いに爆笑、 という具合に実に掴みどころの無い、アーティスティックなストーリー展開に 単細胞の僕の脳みそは混乱し、ボーっと眺めるという手法に落ち着いていました。 クリムトを演じたジョン・マルコヴィッチが気だるさを漂わせて、 謎の女性を追い求める女たらしのクリムトを熱演し、 全裸の女性モデルに囲まれ、金箔が舞い落ち、雪の降る街並みに、 豪華絢爛なセレブパーティーに、エロティックな部屋に、 謎めいた19世紀の雰囲気にハマっておりました。 しかし、芸術というものには縁遠い僕の脳では消化しきれず、 なんとも表現し難い不思議な映画でありました。
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