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カテゴリ:オペラ ライブ
期待どおりでした。歌手がこれだけ揃ったからこその充実感あふれてます!
姉役の幸田さん清水さん、意地悪でありながらとぼけた感じがとてもよかったです。
グロイスベックがカサロヴァのアンジェリーナに歌い掛け舞踏会へ誘(いざな)うアリアは、とても説得力があり、それでいて説教臭さや暗さがなく、本当に人生を導いてくれる感動がありました。 わたし、アリドーロがいいと思えたのは実は初めてで、真の姿を実感できた感じで、とてもうれしいです。 ダンディーニのデ・カンディアは、王子の身代わりで調子付いている感じが、笑いを誘い、まさに適役です。
絹の糸のように、小音量でも長く、かつビロードのようにやわらかく響き渡る歌声は変わらずです。本当に酔いしれました。 二幕のアリア、ラスト、オケが終わるまで一緒に響き渡ったハイC、あれだけやわらかく歌いあげて、それでいて力強い決意を感じる!もう、最高です!
そしてカサロヴァ。少しスピードが落ちてしまいますが、でもそれをうまく感情表現にしていたと思います。アジリタは相変わらず見事。 彼女のアンジェリーナは、先週メットライブビューイングで見たガランシャのような、王妃予備軍の上流階級が、したたかにチャンス狙い、掴み取ったという感じはしません。 本当に、みんなが純粋に「よかった、よかった!」と感じる出来事です。それだからこそ、フィナーレのロンドアリアを聞いてる見てる方も、満たされた気分になれるのだと思います。
今回は奮発、あと二回聞きに行きます。感動を味わいたいです。
再演演出 グリシャ・アサガロフ
新国立劇場合唱団 平成21年6月7日 新国立劇場オペラハウスにて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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