今日はフランステイスト3公演を堪能します
まずは、132 パリのバロック
ピアノ イド・バル=シャイ
クープラン作曲
さまよう亡霊たち(第25組曲5)
神秘的な女(第25組曲2)
収穫をする人々(第6組曲1)
心地よい恋やつれ(第6組曲2)
タンブラン(第20組曲8)
神秘的なバリケード(第6組曲5)
ロジヴィエール(第5組曲1)
子守唄、またはゆりかごの中のいとし子(第15組曲2)
葦(第13組曲2)
煉獄の魂(第13組曲5)
修道女モニク(第18組曲3)
嘆きのほおじろ(第14組曲4)
騒がしさ(第18組曲4)
クープラン(第21組曲3)
ティク-トク-ショック、またはオリーブ絞り機(第18組曲6)
アンコール
クラヴサン曲集第3巻 第14オルドルから「恋のうぐいす」
クープランは装飾音の多さがバロックテイストですが、バル=シャイはそれを詩情たっぷりに表現するので、リストやショパンのように感じました。ほんわかしたバロックがフレンチ・ア・ラ・カルトなんですね。
153
フルート ジュリエット・ユレル
ハープ 吉野直子
プラジャーク弦楽四重奏団
ドビュッシー シランクス(フルートソロ)
ルーセル フルート、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲
1.Allegro grazioso
2.Andante
3.Allegro non troppo
ルーセル エルペノールop.59(フルートと弦楽四重奏団)
ドビュッシー 神聖な舞曲と世俗的な舞曲(ハープと弦楽四重奏団)
森と風と日差しと田園でした。ドビュッシーやルーセルの色彩を表す根幹に触れた感じです。
半音階を奏でるフルートが和的でエキゾチックな不思議なテイストです。
最後のハープは本当に楽しくウキウキしました。
154
ソプラノ アンドリーア・ソアレ
ピアノ フィリップ・カサール
ビゼー アラビアの女主人の別れ
ビゼー 愛の歌
マスネ 夕日
デュパルク 戦いの起こった国へ
ドビュッシー 歌曲集「忘れられたアリエッタ」
1 やるせない夢心地
2 巷に雨がふるごとく 3 木陰にて
4 回転木馬
5 緑(グリーン)
6 憂鬱
フォーレ 月の光
ドビュッシー 月の光
ラヴェル 歌曲集「シェエラザード」
1 アジア
2 魔法の笛
3 つれない男
アンコール
マスネ ギター
当初の曲順変えたようで、アラビアではじまり、アジアを歌うシェエラザードで締めたプログラム構成は正解。
アンドリーア・ソアレは、高音は溌剌と明るいのですが、中低音はどっしり暗めの歌声で、たいへん表情豊か。きっとマスネのマノンや、椿姫ヴィオレッタとか、明るさと個性と両方求められる役とかおもしろそうな気がします!
日本で、フランス音楽ってなかなか広く接する機会ないので、今日はバロックや近代、歌曲と、ふだんあまり接することない曲のライブに触れて、たいへん心は満足しています!
とくに、ドビュッシー、ルーセル、ラベルという19世紀終わりから20世紀初頭は、和のテイストをビンビン感じて、絵画もそうですけど、アジアの衝撃ってやっぱエキサイティングだったんだなぁと改めて感じた1日でした。