ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015初日、ピアノ演奏メインで、夕方から3演目聞きました。
135 B5 17:30~18:15
オーレリアン・パスカル(チェロ)
クレール=マリ・ルゲ(ピアノ)
ブロッホ 祈り(ユダヤ人の生活より)
リスト エレジー第1番、第2番
メシアン 聖母の最初の聖体授受(「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」から)(ピアノソロ)
メシアン イエスの永遠性への賛歌(「世の終わりのための四重奏曲」から)
フォーレ エレジーop.24
アンコール
フォーレ 夢のあとに
今回のテーマのひとつ、祈りのパシオンから。
心が洗われて、祈りたくなる音楽って本当にあるんだなぁというのが、率直な感想です。
リストのピアノ&チェロは、リストらしい曲想ありながら、敬虔な雰囲気になるという、貴重な体験でした。
156 D7 19:15~20:00
アブデール・ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27―2「月光」
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 op57「熱情」
このベートーヴェンはすごかった。まず、一時間にこの2曲演奏って普通の演奏会じゃありえないでしょ。
「月光」の第3楽章のヒステリックな高まりが、見事に「熱情」に繋がりました。
エル=パシャは、たいへん冷静に知的に演奏し、それがかえって感情のうねりを感じさせます。
本当にすばらしい演奏でした。
137 B5 21:00~22:00
マタン・ポラト(ピアノ)
J.S.バッハ ゴルドベルグ変奏曲 BWV988
シュウ・シャオメイが健康上の理由でキャンセル、今年はシュウ・シャオメイが3年ぶりに来るって言うんで一番の目的だっただけに、本当に残念でした。
で、後釜のルネ・マルタンお勧めのマタン・ポラトの演奏に。
ピアノの音色に幾何学式をイメージしました。たいへん理路整然で、バランスいい、ゴルドベルグです。
弾いてるマタン・ポラトはけっこう表情豊かなのですが、ピアノの音色は感情過多にはならず、知的に進みます。このギャップもいい。
さすがルネ・マルタンお勧めだけありました。
シャオメイは知性に癒しや優しさがプラスアルファされて、なんとも言えない空間作り出してくれるんですよね~回復して再来日してくれることを期待です。