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tartaros  ―タルタロス―

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2009.07.20
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カテゴリ:映画
 あっちこっちで面白いという感想を見かけるし、知り合いが「すごく面白いから早く見に行った方がいい!」とやたらプッシュするし、「序」も面白かったしで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見に行ってきた。
 

 タイトルの「破」は、まさに「打破」の破、「破壊」の破といったところ。それくらい、TVシリーズとはまるっきり違う作品だったのだ。

 ネタバレになるので詳しくは書かないが、予告映像を見ても良く解る通り、とにかく戦闘シーンのエヴァが「動く」。グリグリ動く。ガシガシ動く。
 CGを駆使した描写は「エヴァ」というアニメが初めて世に出てからの技術の進歩を十二分に窺わせる。その躍動感はさらに生物的な生々しさを増し、エヴァンゲリオンという存在の設定が単なる「ロボット」ではなく「人造人間」なのだということを視覚を通して脳髄にイヤというほどにドカドカと叩き込まれずにはおかない。


 肝心のストーリーの方は……もう、コレが最終回で良いんじゃねえか? ってくらいに盛り上がる。とにかくも燃えるし、熱い。「序」のヤシマ作戦も相当なものだったが、確実に今回はその比ではない。前述のアクション描写におけるグレードアップも相俟って、間違いなくエヴァシリーズ過去最高の出来だろう。
 アスカのフルネーム設定が変更されたことで話題になった本作だが、キャラクター同士の関係もかなり変更されている。シンジとレイの関係の進展は、より大きなカタルシスを観客に与えてくれる。エヴァに乗るという使命のみに突き動かされていたレイの内面が、シンジとの関わりの中でどのように人間らしく変化していったか。「破」は、綾波レイという一ヒロインの心の機微を細密に描き出す。だからこそ、終盤での衝撃は否応なしに増幅されざるを得ない。シンジは、レイの心に応えたのだ。

 ひたすら単純化してしまえば、観た後に思わず首を吊って自殺してしまいたくなるようなアンニュイな話だったTVシリーズとは異なり、「鬱」分はかなり軽減されていると言っていいだろう。もちろん緩いところは緩いし、締めるところは必要以上に締めてくる。ある、とても悲惨な場面で使用されるBGMは、その明るい内容とあまりにもグロテスクな現実の対比をまざまざと見せつける。皮肉と言えばあまりに皮肉な演出だ。
 そして、元のバージョンよりも圧倒的に絶望感の高まったゼルエル戦において、レイを助けるために駆け出すシンジの姿はまさに「男の戦い」。
 これは、もう、碇シンジと綾波レイの愛の物語に他ならない。
 シンジが自己を肯定すること、他者の繋がりを望むことでカタルシスを得た旧作との明確な違いが(現段階では)、ここにあるような気がする。

 とにかく良い意味で予想を裏切られること請け合い。

 シンジが初号機を覚醒させ、その命を賭してレイを救い出した時。
 俺が居た劇場内は、啜り泣きの声が、方々から聞こえて来たのであった。





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Last updated  2009.07.20 22:29:30
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