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なでしこ/蓼科:写真をクリックすると大きな写真をご覧いただけます こころ しかしやがては君の心も消えてしまう。心が消えてしまえば喪失感もないし、失望もない。行き場所のない愛もなくなる。生活だけが残る。静かで密やかな生活だけが残る。君は彼女のことを好むだろうし、彼女も君のことを好むだろう。君がそれを望むのなら、それは君のものだ。誰にもそれを奪いとることはできない。 --- 村上春樹著「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」第16章より 初版が1985年刊だから、いまから25年前の作品であり、僕が手にしている初版本はいつのまにか25年にも及ぶ時空間の旅を僕と共に過ごしてきたことになる。その間に27回読み返しただろうか。そして、今回この言葉を「発見」したのだった。 たった1度読んだだけで、その小説の言わんとしているテーマや語っている世界観を理解できてしまう能力のある人がうらやましい。僕はこの期に及んでようやく、この作品を理解し始めているところなのだから。 自分がどれほど心を求め、心を大切にしてきたか、またその一方で、時として心をないがしろにしてきたかに思い至る。人間関係や夫婦関係あるいは恋愛において僕が感じてきたある種の「喪失感」は、じつはそこに「心」が無いことに対する喪失感であったことがいまならよくわかるのだ。 心が無くても快適に生きていくことはできるし、大きな成功や外形的な「しあわせ」だって手に入れることができるかも知れない。しかし、そこに心がなければ、際限のない喪失感にさいなまれ続けることに変わりはないのだ。 心を無くしてしまっていることに気づかずに楽しく生きている人が増えているように感じるのは、単にぼくが歳をとったからかも知れない。自分だってかつて心を無くしていた時期があるのかも知れないのだから。 心が無くても、親切で誠実で思いやりのある人物たり得ることは可能だ。しかし、それは「機能」であって、「心」ではない。われわれが「愛情」だと思っているものの多くが、じつは「感情」に過ぎない、そこには「心」が無い。しかし、心が無くてもひとは機能することができる。慈愛にあふれた人格者たることだってできるのだ、心が無くったって。 この作品は、心とそれを失うことについての寓話であり、物語である。 トルストイの言うように、 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。 おそらくそれは「真実」なのだと思う。 さて、わたしの「静かな生活」は「心の躍動する静寂」なのだろうか、それとも「心を失ったあとの静謐(せいひつ)」なのだろうか。 from 信州蓼科高原ピラタスの丘・標高1700m ☆たてしなラヂヲ☆ ★★★ 【蓼科高原観光情報】 蓼科高原は可憐な秋の花の季節にはいりました。ほんとうに爽やかな「避暑地の夏」はまだまだ続きます!つぎからつぎへと様々な山野草がわたしたちの目を楽しませてくれます。 最高気温16℃~20℃、最低気温8℃~12℃という信じられないほど涼しい(寒い?)エアコン不要の気候です。 蓼科・北八ヶ岳の標高1700m地点では暑さのピーク(といっても23℃程度なんですが)はちょうど「立秋(8/7)」までなのです。その日を境に陽射しが少しずつやわらいできて、残暑無しで初秋(9月)へと向かいます。朝晩はもう完全に秋です。 北八ヶ岳ロープウエイを利用した坪庭散策、クルマ25分の車山~霧ヶ峰~八島湿原の散策がおすすめです。。 写真集「我が美しき蓼科」 --- ペンション・サンセットはロープウエイ隣のペンション村にあるのでアクセス抜群です。しかもロープウエイ前に完全舗装された800台収容の無料大駐車場があるので、ペンション・サンセットにお泊まりなら、「満車で駐車できない!」なんて心配はありません。 ロープウエイの大駐車場までは徒歩でも車クルマでも5分です。 ● 北八ヶ岳ロープウエイのHP:http://www.kitayatu.jp/index.php ● ペンションサンセットのHP:http://www.p-sunset.com/ 公式フェイスブックページ:https://www.facebook.com/pension.sunset ● 期間限定で1泊2食付き7900円からの特別料金キャンペーン実施中です ● 楽天トラベルのお客様の声(公開アンケート) お電話でもホームページからのご予約でも料金は同じです。当日予約でのご利用大歓迎です。 ご予約専用電話:0266-67-5123 です。 --- 開花情報リンク: ■車山高原:http://www.kurumayama.com/new/open.htm ■霧ヶ峰:http://www.lcv.ne.jp/~kirivc/sizen_jyouhou2012/renngetutuji_jyouhou.htm ■八島湿原:http://blog.goo.ne.jp/vc527000/ ■坪庭:http://www.pilatus.jp/green/fr.html ■バラクライングリッシュガーデン:http://barakura.co.jp/news/ --- ©2012 Pension Sunset, all rights reserved. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2012.08.25 10:37:49
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