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山形達也85歳の心理学

山形達也85歳の心理学

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2017.06.01
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カテゴリ:心理学
人は、生まれ育った文化と異なる文化を体験すると、カルチャーショックを含む異文化適応の過程を経験する。

嫌な思いもある。これって「嫌なことは自分の中に押し込んで忘れようと努める Suppression」、「意地悪した人を恨まず、自分の言葉の足りない所為にする Turning against self」、「嫌なことは無視して一生懸命良い面を見ようとする Sublimation」など、言ってみれば心理学的には防衛機制(Coping and defense mechanism)の発動を経験するってことではないか?

留学生(注1)や移民の異文化への適応過程を心理学的に研究し、その人たちを助ける方策を建てた人がいるだろうか?

Berry JWによると、異文化の中で、自分の文化的アイデンティティを大事にするかどうか、その人たちとの関係を大事にするかどうかの2X2で4通りの組み合わせがあるいう。自分も相手の文化も重視するとそれは「統合」。どちらも重視しないと「周辺化」。自分の文化に固執指定文化を無視すると、「分離」自文化を重視しないで異文化を重視すると「同化」という名前のつけられるタイプになるという。

ぼくは中国の文化に触れて15年、暮らして11年。どちらの文化も大事にしたから「統合」のタイプで、ぼくの中には統合された結果としての、人格変容があったに違いない。あるいは人柄が豊かになったとか。。。

その過程を検証するには、ぼくが中国で書いた多くのブログが役に立つと思うので、いつか暇ができたらそのあとを辿ってみたい。このウェブサイトにも、他のところにも多くのブログを書いてきている。

でも、もとはといえば、中国でブログを書き始めたのは、一緒に中国に行って一緒に仕事をした妻が、いずれぼくが死んで彼女が一人になったとき、中国の生活を思い出す助けになるようにと思って書き溜めたのだ。

妻がいなくなってしまって、未だに悲しみから抜け出せない。だから、むかし書いたブログを読む気には、まだなれない。でも、異文化に触れてめげてしまう人達を助ける方策を考えてみたい。


注1.なお「留学生」という英語はない。幕末から明治にかけて多くの日本人が欧米に「遊学」あるいは「留学」したが、そのような風潮は彼らにはないのだろう。中国語には、「留学生」という表現がある。日本語と同じ意味で用いていて、おそらく日本製の言葉をそのまま輸入して使っているのだろう。





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最終更新日  2017.06.02 09:45:38
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