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カテゴリ:放射能測定室
仙台で市民の食品放射能測定室ができようとしています。ご存じですか?
わたし(おだめ)は初回の準備会合から混ぜていただいており、次回、4回目で最後。5月からオープンの予定です。 準備会合には小さき花市民の放射能測定室の石森さんも参加されているので、ここではいつも貴重な測定情報もゲットしています 前回、3月の会合では、検査室の名前、どこで開設するか、運営方法など決め、新しく来た機械で実際にメンバーが持ち寄った水や玄米や土壌を測ってみました。 検査室の名前は「かぜのたに」になりました。 5月から、松森の古民家で会員向けに測定をスタートします。まずは一般受付をせず、会費を納めた会員が自分で持ち込み自分で測るという形で始めていきます。 詳細は次回、4月の会合後に改めて報告します。 使用する機械はRAD IQ FS200(3×3インチNal(Tl)シンチレーション検出器) 10分で検出限界が25ベクレル/キログラム 1時間で2.7ベクレル/キログラム バックグランド(検体を入れずからの状態で測る)を10分測って波を見て、次に検体を入れてまた10分測定し、ずれを読み取るのが最短コース。 この方法だと、土壌など汚染度が高いものはばっちり測れますが、1~5ベクレルの様に微妙な数値のものははっきりわかりません。 時間を長くすれば(1時間バックグランドを測り、検体入れて1時間測定など)精度は上がってきます。 それでも、汚染が微量の場合は、測るたびに検出されたり、されなかったりと、微妙らしいです。 石森さんいわく、小さき花での測定も理想を言えば、1検体につきバックグランド計測2時間、検体測定2時間を3回繰り返して、平均を見たいと。 ・・・それぐらい測定値を確定するということはナーバスなものなんですね。 ゲルマニウム測定器だと、数値でデジタルにバシっと値がわかるんですけど、1000万円以上しちゃう代物なんで、市民には手が届かない。 そういうわけで、値が微妙なものは石森さんの小さき花とのダブルチェックで精度を高めていきます。 「かぜのたに」の方針のひとつとして、各地の土壌を測ってマップを作るというのがあります。 大崎とか、仙台とか、千葉とかいう大きいくくりではなく、こちらの畑と山向こうの畑、ぐらいに細かくわかれば、買い物の際の参考にもなっていきます。 魚は、シンチ式の測定器で測るために必要な1キロを行政が準備できず、少量で測定すると検出限界値が高くなって、それが公表されてきちんとした値がわからないのですが、「かぜのたに」では、検体一キロ集めて、肉や魚もしっかり測ってみたい。 これまで小さき花で測った米で一番高く検出されたのが伊達の140ベクレルだったそうです。 以前どこかの調査で大和町で190ベクレル米が出たことがあったそうですが、空間線量も低いはずの大和でなぜ・・・と、考えていくと、理由が見えてくるのだそうです。 大和では刈り取った後の稲が「はせ掛け」されていたこと、冬水田んぼであったこと、肥料をあげていなかったこと、沢水が流れ込む一番最初の田んぼであったことなどが重なって190ベクレル検出につながったのではないかと考えられます。コンバインで刈れば汚染は少なくなるし、肥料によっても変わる。細かく測定して原因を探ることで対策が見えてきます。 ・・・・そう考えると、測定・考察・改善の過程を繰り返していくことが必須ですよね。 ゆくゆくは、安全なものを求める消費者ネットワークを作る。そして、安全な野菜を作る生産者ネットワークと繋がり、需要と供給のパイプをつなげて安定した物流を行えるようにしようと考えています。 「かぜのたに」は自分で測定したい人向け、「小さき花」は、測定を依頼したい人向けと考えてもらえばわかりやすいかもしれません。 またご報告しますね! ~おだめ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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