旅のお話(映画・パプリカ)
今回の旅ではラッキーなことがありました。たまたま観たかった映画が11月25日公開だったこともあり、上映時間を調べると、初回と二回目に舞台挨拶があるから、前日に整理券を配布します!とのこと。こんなチャンスはもうないと思って劇場まで整理券をもらいに行くと、あっさりいただけました!!その映画とは・・・パプリカです。舞台挨拶は今監督をはじめ、原作者の筒井康隆、パプリカ役のボイスアクトレスである林原めぐみさんと、あの古谷徹さんでした。挨拶は15分程度でしたが、何しろこんなことは生まれて初めてだったので、映画を観る前にすごく感動してしまいました。とにかく林原さんと古谷さん、若い!今さん、筒井さんかなりおじさん!っていうのが最初のインパクトでしたね。劇場はテアトル新宿だったんですが、お客さんは立ち見が出るほどの盛況で、後の回の列もすでに出来てました。注目度高かったんですね。マスコミの写真撮影がひとしきり終わって、挨拶が終わった後にいよいよ上映。映画はやはりマッドハウスだなぁ~って感じの始まり方でした。内容はネタバレなので書きませんけど、原作知らずの僕は、のっけから絵の美しさとテンポの良さに鳥肌出まくってました。夢探偵のお話なので、なんだか取り留めない流れになりそうなところを、情報の濃さとつなぎの良さで、グイッと流れに引き込まれました。結構えげつなかったり、わけがわからなかったりするんですけど、ま、いいかぁ~って感じですね、それが気持ちよかったりします。余裕が出てくると、実はいろんな映画や物語のパロディーが、ふんだんに散りばめられているのがわかってきます。”あ、これあのパロディーだ!”とかいうのが結構多くって。それがわざとわかりやすくしてあるところも今監督らしさなんですね。それからヒロインの魅力と声優陣の演技のうまさが輝いていました。パプリカと千葉敦子の2重性がどちらも魅力的で、林原さんの声がベストマッチです。他にも古谷さん、江守さん、大塚さん、山寺さん(苗字だけでわかりますか?)と、ベテランがしっかり脇を固めて、ケレン味をグッと押し出してくれます。ところでこのキャストや世界観をみてると、あの作品をどうしても連想してしまうんですが・・・それは僕だけでしょうか?ヴェネチアでスタンディング・オベーションだったり、アカデミー賞にノミネーションされる、なんて噂が立ったりと、話題が尽きないパプリカですが、ともあれ劇場で観たほうがいいですよ。大きなスクリーンでもあふれ出しそうな情報の濃さなので。目くるめく狂乱の映像は、やはり体験してみないとわかりません。ということで、最後は僕のイメージのパプリカです。昨日寝る前に、30分くらいでコピー用紙に殴り書きしたものですけど、”夢の女”はこんな感じで脳裏にこびりついています。僕の夢にもでてきてくれないかなぁ・・・