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カテゴリ:自己を知る道
小豆島の魅力は、語りつくせぬ深さがあります。
今日は、X氏がお帰りになるというので、なぜかどうしても一番札所へご案内したくなりました。 たぶん、私自身がそのエネルギーを求めていたのかもしれません。 住んでいるところから、車で5分くらいの山の中~^^ X氏に伝えると、「いいよぉ~」とのお返事をいただき、すぐに向かいました。 そこは小豆島八十八箇所霊場の第一番札所「洞雲山」です。 山道をどんどん蛇行しながら登ったところで車を降り、後は歩きます。 その場に着いた時、霧のようなものが周囲を包み込むように流れていました。 この光景は、初めて小豆島の寒霞渓に入り、山に入ろうとした時・・・ そして四国剣山に登っている途中で出会った巨石群の場に立った時・・・ そして夢の中で・・・・ 視界からすべてが消え、白一色になっていく。 すべてがあって、無の領域・・・ その時から、わたしの脳は変容していきます。 聳え立つ石たちを見上げるとハートが全開となり、涙が自然に流れ始めます。 その理由は明確には説明できませんが、我と場が隔てようもなくひとつになっていることを感じています。 頭頂が開き、足元がふわふわしてきます。 足元の大地が消えていくような不確かな感覚に包まれますので、一歩一歩足元を確認しながら進んでいきます。 涙は流れていますが、心は静まり返っています。 夏至観音が現れるという奥の石たちのところまでの道のりのすべてから大いなるエネルギーに包まれていきます。 どの石にも顔があり、歓迎してくれている。 途中、木々の隙間から悲しい?ほどの美しさを反射する内海が見え隠れします。 夏至観音が現れるという場に説明板が設置されています。 『観音菩薩の光現 南へ10度の天空を「太陽」が通るのは夏至のころであります。 この時期に午後三時というのは、西へ四十五度傾いた位置です。 この瞬間、洞雲山境内の岩壁に三Mの観音立像が光現いたします。 刻々と観音様のお姿が輝き始め、完全な容姿を拝する事が出来ます。 般若心経をゆっくり呪する時間であります。 光現から光彩に輝き光り、そして光散する姿図は何方も同じく拝見できます。 この時、太陽はインドのガンジス河の河口、カルカッタの真上に位置します。 また冬の満月時にも月光で光現しています。』 この場所に初めて来たのは残念ながら夏至を過ぎた時でしたので、夏至観音の光現をみてはいませんが、どこに観音像が光現するのか感じられますし、およその輪郭さえも感じ取れるのです。 自然の形状で出来上がっている豊かなエネルギーを放射し続けている石たちの中に人工の建造物が作られています。 それを見たX氏が、「なぜ、こんな建造物を作るんだろうね・・・・」と一言。 ここへ来たのは、今日で2度目ですが、前回も管理者も参拝者の誰もいない自然の音だけでした。 そして今回も、わたしたちだけの空間です。 確かにX氏の言われるように自然のままがいい。 カラスが数羽やってきて鳴きました。 「カラスが鳴いてるよ。BEPを打ってほしいと・・・・」とX氏。 「えっ、ここにBEPを・・・・」 「ここはたあこさんの場だから、僕の役目じゃない。どのようにでも感じるままに・・・・」と。 そうですね・・・・感じるままに・・・・ その後、X氏を土庄港までお見送りをし、家に向かいますが、洞雲山のエネルギーに包まれたままです。 千草さんには申し訳なかったのですが、家までの帰り道、ずっと車内で眠り続けていました。 まだほんの一部しか体験していない小豆島・・・・ 始まりも終わりもないと言う宇宙法をそのままに島の名前としている古名、阿豆枳(あずき)島に秘められている歴史の真相を開く鍵がいたるところにちりばめられているようです。 それは民族のルーツと言うより、人類のルーツを探る鍵であるように感じ始めています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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