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花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

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2024.03.19
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カテゴリ:園芸

中日春秋 (書写) 

 
                  日韓の野球の歴史雪解水音符


      金永祚さんは 1950年代の韓国実業団野球の強打者。後に代表監
     督も務め、82年のプロ野球誕生前の礎を築いた▼日本が支配した少
     年時代、一家で韓国から東京に移り帝京商(現帝京大高)へ。後に
     中日で活躍する投手杉下茂さんとプレーした。早稲田大を経て日本
     のプロ球団朝日に所属。戦争激化を受け祖国に戻った▼選手として
     出た国際大会では学生らの日本に敗れた。試合前に敵ベンチを訪れ
     、李承晩大統領に日本だけには負けるなと言われていると告げ「事
     情がいろいろあって、厳しく当たるけれども、気にしないで下さい
     」と語ったという(大島裕史『韓国野球の源流』)▼生前、韓国で
     日本のラジオ放送を聴き、杉下さんの活躍も追った金さんも天で楽
     しみにしていようか。大谷翔平選手が属する米大リーグ・ドジャー
     スがソウルで明日からパドレスと開幕シリーズを戦う▼韓国にも大
     谷ファンがおり、プレーやマナーを評価しているという。歴史に根
     差す複雑な思いは簡単に変わらぬだろうし日韓戦は今後も互いに譲
     れまいが、日本の至宝への温かさはうれしい▼韓国の金さんの墓に
     も参った生前の杉下さん。帝京商時代は病気がちで、金さんの親の
     朝鮮料理店で辛い料理をしきりに食べろと言われ、従った。大投手
     の基礎体力をも培った友情。2人で天上で観戦するなら、現世の強
     打者のパワーをどう評するだろう。
     





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Last updated  2024.03.19 05:00:34
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