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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) 節約は国民の義務遠霞 「いつまでもあると思うな親と金」。親がいつまでも生きて面倒 をみてくれると思ってはならず、金も使えばなくなってしまうとい う意から、人への依存心を捨て、倹約せよと戒める言葉である▼「 親と金とは親戚である」とコラムニストの故青木雨彦さんが『ゼニ 孝行したいときには』と題する随筆に書いていた。「親孝行したい ときには、親はなし」と言うように、散在してから金を大事にしよ うとしても遅い。自分は親を大事にするがごとく、郵便局で貯金し ている―などとつづった▼大事な金を預けてもほとんど利息がつか ぬ時代は終わるようだ。日銀が17年ぶりの利上げを決めた。借金を しやすくし市中に出回る金を増やす大規模金融緩和策の修正である ▼賃金上昇など一定の効果があったと判断したらしい。住宅ローン の金利も上がるかもしれぬが、借金に適切な利息がつくことは本来 、普通のことだった▼超低金利時代を幸いに政府も借金を重ねたが 、今後も同じようにはいくまい。日銀は財政難の政府を庇護する親 にあらず。大規模緩和も「いつまでもある」と期待してはならぬ政 策である▼「金の値打ちを知りたいのなら、まず誰かから借りよう としてみることだ」。100㌦札の肖像になっている米政治家ベンジ ャミン・フランクリンの言葉という。誰もが簡単に借りられるとす れば、それはどこかいびつである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.20 05:00:07
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