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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) 笑うにも心の底で春の鳥 ロシア語通訳で作家の故・米原万里さんは父親の仕事の都合で小 学生の時、旧チェコスロバキアのプラハに移り、ロシア語で授業を する現地の学校に通った▼当初、言葉は理解できず、何も分からな い授業に何時間も出席することは耐えがたい苦痛だった。最も悔し く寂しかったことは、みんなが笑っている時に一緒に笑えなかった ことだったという▼人間にとって、みんなと一緒に笑えて、一緒に 感動できることは喜び。通訳として、いつもそれを目指していると 講演で語っていた▼米大リーグの日本人スター選手が、異国のチー ムメートやファンらとともに笑いあえるよう仕事をしてきたはずの 人の不祥事が報じられた。今季からドジャースでプレーする大谷翔 平選手の水原一平通訳が球団に解雇された▼違法な賭博への関与が 伝えられている。詳細は不明だが、賭け事のため、大谷選手の多額 の資金を盗んだという米報道もあるという。大谷選手が属していた 日本ハムで通訳をし、ともに渡米してエンゼルス時代から常にそば で支えた。人間は時に過ちを犯すものであるが、信頼していた盟友 に裏切られた形の大谷選の心中を思う▼米原さんは「人間は、他者 とのコミュニケーションを求めやまない動物」とも語った。分かり たい、分かってほしいと願うのはそれが簡単でないゆえか。一緒に 笑える時の貴さが身に染みる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.22 05:07:06
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