2942301 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2024.03.21
XML
カテゴリ:園芸

中日春秋 (書写) 

 
                  ラマダンや祈り届かず春の雹音符


      イスラム教徒のラマダン(断食月)は本来、辛いばかりではない
     。日中の飲食の我慢は楽ではないが、夜になれば家族、親戚などが
     集まって食事を楽しみ、語り合う▼雰囲気は絵本『ラマダンのお月
     さま』(解放出版社)からも伝わる。文、絵はそれぞれ英国出身者
     が担い、前田君江さんが訳した。夜の食事を準備する家族の絵に添
     え、こう書かれる▼「ひるまは おなかが ぺっこぺこ。あと す
     こしだけ がまん、がまん。おひさまが しずんだら、ごはんをた
     べよう。じんわり ひろがる ほっこり あじわう おいしいって
      しあわせだ!」▼パレスチナ自治区ガザでも11日からラマダンに
     入ったが、幸福感には遠い。イスラム組織ハマス掃討を掲げるイス
     ラエルの軍事作戦が続き、食料が足りない。餓死者も出ているとい
     う▼飲食を断ち、いつも空腹の貧者に思いをはせる人が多いラマダ
     ンに、深刻さを増す飢え。夜に雑草入りスープを食す家族の話を読
     売新聞で読んだ。胸がふさがる。戦闘休止に向けた交渉も再開され
     たが、これを書いている時点で朗報は聞かない。焦燥に駆られる▼
     ラマダンでは困窮者への喜捨が尊ばれる。絵本では、そのためにま
     だ使えるものを集める人々の絵にこう添えられる。「だれにでも 
     やさしく できるかしら? ぷりぷり おこったり してないかし
     ら?」。憎悪でなく、優しさがほしい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.03.21 05:01:24
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.