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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) 中東のいざこざ困るフェーンかな 不倶戴天。俱に天を戴かず、つまり一緒に天下を生きない意で、 不俱戴天の敵は、それほど憎い敵をいう▼中国の礼記にある「父の 讎は与に共に天を戴かず。兄弟の讎は兵に反らず。交友の讎は国を 同じくせず」から。父の仇はこれと共に天を戴かず必ず討ち、兄弟 の仇を討つには武器を取りに引き返さない、すなわち武器を携え見 つけ次第討ち、友人の仇とは同じ国に住まない、すなわち同じ国に いれば討つとの意という▼中東の仇敵同士の応酬である。イスラエ ルが在シリアのイラン公館を攻撃したと伝えられていたが、イラン もミサイルや無人機でイスラエルを攻撃した。イスラエルは迎撃に ほぼ成功したが、反撃を検討するよう。もしも本格交戦に至れば産 油地帯も火の海になりかねない▼45年前、革命でイランの親米政権 が倒れ、イスラム教シーア派聖職者を頂点とする政権が生まれ聖地 エルサレムを支配するユダヤの国を敵視。両者の緊張は続いたが、 これまでは直接の本格交戦は避け、互いに不本意としても倶に天を 戴いた。自制は終わるのか。日本を含む各国の働きかけが問われる ▼礼記には「四郊塁多きは、此れ卿大夫の辱なり」ともある。都の 郊外に堡塁が多いのは内治外交がまずいからで、政治に携わる者の 恥だとの意という▼戦乱の多い中東だが、堡塁の類をこれ以上増や すのは世界の指導者の恥でもあろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.16 05:52:11
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