えー今回は”明治六年の政変”と言われる出来事でしたね
何だか、色々え~~~?な感じですけど・・・相変わらず
もともと、岩倉使節団が外遊している間
留守政府は大きな変革を行わないという盟約があったんですね
でもって西郷を全権大使として李氏朝鮮へ派遣することも
明治天皇は使節団が帰るまでは決定しないと言われていたと
それを三条に対して”言い分が通らんのなら俺たち皆やめるぞ!”と
ぶっちゃけ脅して三条に派遣を約束させた・・・・っていう
だから、岩倉使節団が帰ってきて
”やっぱり派遣は止めよーぜ”ってぇ事になったというのが
通説なわけですね
不平等条約を解消するためにも
欧米列強に追いつかないといけない
富国強兵、国内の政策がまず第一だと
朝鮮半島に目を向けてる余裕なんざねーよって事ですよ
そりゃね、朝鮮半島在住の日本人の安全確保ってのは大事ですよ
それぞれ大事にしたいものが違うのも当然
前回の記事にも書いたけど
日本を出てない西郷と外遊した大久保は見てきたものが違い過ぎる
当然、考える視点も重要視する事も違うわけで
視点が違えば西郷の方が狭量だともいえる
なのに何だかなぁ・・・・・・・・
西郷を良いモンに仕立てるために
ここまで周りを貶めなきゃならんのか?
人の命を大事に・・・・っていう情に篤い人柄を前面に出すのもアリでしょう
だけどねーーーーー議論になってないじゃんっていう
ただ大久保を人の命を切り捨てる冷淡人間にしただけみたいな
西郷だって人間だよ
ダメダメなところがある主人公だって良いじゃねーか!
これはあくまでも政治の話であって
個人レベルの権力闘争・・・・・なくはないだろうけど
そればかりがクローズアップされた話になってるんだよな
大久保の描かれ方があまりにも気の毒だ
最後に会いに来た西郷が「これは二人の間の喧嘩だ」と言ったことで
この政変を矮小化し
西郷>>>>越えられない壁>>>>大久保
器の大きさが違うみたいな感じにされたような気が
東京を去る西郷を木戸が訪れる場面も唐突
維新後、西郷とはドラマの中で殆ど絡んでない上に
影が薄すぎた木戸孝允
新政府の長州の面々が腐敗したと嘆き
まさかの西郷を持ち上げる役どころとは・・・・・・・・
五箇条の御誓文
版籍奉還
廃藩置県
などなど木戸孝允が政府内で尽力したことは多々あって
西郷とも当然いろいろあったはずなのに
それが描かれてないから、何やら不自然
ドラマの中では維新後の話を端折りすぎてるよ
維新前も確かにドラマティックだけどさ
政府の中心にいたはずの男が
何故政府と敵対し戦わなけれなならなかったのか
そして死なねばならなかったのか
その過程にこそ
西郷という人間が見えてくるんじゃないかと思っていたんだけど
あと数回でどれほど描くことが出来るのか
次回は第44回「士族たちの動乱」
”佐賀の乱”を皮切りに西南戦争へと突入するんですね
あんまり期待せずに放送を待ちましょう