いよいよ本当に大詰めですねぇ
今回はタイトルの通り薩軍の転戦を描いているわけですが
この戦いの顛末そのものには重きを置いていないんでしょうね、このドラマ
薩軍は2月6日に従軍者を登録し始めて
同月19日に出兵
ドラマで触れた人吉での攻防戦は4月の終わりから6月の初め
西郷の軍が鹿児島に入ったのは9月1日
ラストで糸と会っているんで、そこのシーンですね
出兵してから7か月余り
その間の政府軍との戦いは端折ったというか・・・・・
そこまで省略する!?・・・・な扱い
ただただ、行きつく先=死へ向かう彼らを描いているというか
まぁ、現実にはそうなるわけですが
彼らは最初から負け戦のつもりだったわけじゃないと思うんですけど
こういう描き方だと、政府軍にひたすら命を奪われていく悲しい存在みたい
戦争なんて所詮命の取り合いで空しいモンですから
現代の価値観なら、悲壮感を漂わせることが正解なんでしょうが
彼らは最後まで武士として生きたかったんですよね?
「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」
自分たちの生き方を貫くためには死をも恐れない
だとしたら、悲壮感ばかりじゃないような
むしろ毅然としてたんじゃないかと思うんですがね
何が正解か、なんて言うものはないんでしょうけど
ここに至って、薩軍の面々と西郷の主体性があまり感じられないのが残念
でもって、西郷達を賊軍として討伐することを決断した大久保も
何となく影が薄いわ・・・・・
木戸孝允に至っては余りにも唐突過ぎる死にっぷりで
もう・・・・・突っ込んだわ!
手を握りしめてたのは松子?
いやいや、そのポジは大久保なんだが・・・・・・
木戸と大久保の人間関係はガン無視だったから出来なかったんだな・・・・・・
負傷した菊次郎を背負うシーンとか
糸との別れのシーンとかは好きですよー
人間ドラマだから、そういう所をクリーズアップするんですね・・・・・・
何気に国父さまがイイ仕事されてましたしね
次回は最終回
「敬天愛人」
死に様で人生を語る・・・・・・・?
どんな演出になりますやら