テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:Degustation
「ぶすかわ」と言う言葉が有る。美人ではないのだがそれなりに纏まっていて親近感を覚える顔立ちということだが、何よりも「自分でも何とかなるじゃないか」という手の届く感を覚えさせてくれるような顔立ちなのだろう。クラスで1、2番ではなく、6、7番目(筆者の頃は50人学級に近かったが)、何とか坂グループだと下位半分くらいか。
ブルゴーニュも結局のところ人気商売でこれほど価格が暴騰してくるとクラスで1、2番を買い漁る事はもう無理ゲーで地に足がついたワインライフを楽しむならこの6、7番目の「ぶすかわ」路線で探すのが必要だと思う。VosneやChambolle、Gevrey等主だった村は網羅されてしまい、都落ち的な村名が狙い目だ。
閑話休題、このドメーヌ、余り知られていない。8ヘクタールと中規模でその都落ちともいえるマイナーなMarsannayとFixin(しかも村名)しか持たない為かほぼ全くのノーマーク、というか元詰めを始めたのは97年とかなり最近。超美人しか眼中にない生半可で高慢なワイン通では全く相手にされないであろう。
ところがこれは滅法良かった。トーン低めの落ち着いたチェリーの香りは品の良さを感じる。口に含むとフランボワーズを思わせる綺麗な酸、酒躯は中庸だが果実は密。フィニッシュに細かいタンニンがベルベットを想像させる心地よい肌触り。決して高貴なグランヴァンではなく緩いワインだが、心地よく癒しを感じさせる。数年寝かせば更に良くなるだろう。値段もお手頃でDRCやRoumierどころかDujacやRousseauなども既に高嶺の花になってしまった昨今でもまだ手の届くぶすかわワインである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして。
コメント感謝と共に大変恐縮しております。楽しみ方のご提案もありがとうございます。眉間に皺を寄せる人もいるのでヒッソリと愉しみたいと思います。 (2021/12/25 05:03:58 PM)
ドルチェさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。楽しみに読ませて頂きますね。眉間にシワを寄せる人は本当の楽しみ方を知らない人なのではと思っちゃいます。 (2022/01/05 04:21:29 PM) |
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