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最近古参のワインファン達が超弩級のワインを処分し始めているが、その背景には結局のところ、ある程度飲めばどんな素晴らしいワインでも(一部の素晴らしいワインを除いては)想定内の美味しさを想定内であったと言う確認作業に追われるのであってそこには心からの感動を覚えるものではない。と言う事だ。要はその確認作業に飽きたと言う事だ。 ではその古参はなぜまだワインを飲むのかということになるのかというと一つはワインは他の人と飲む社会的な飲み物、会話の小道具でありその会話を楽しむためであるがもう一つは知的好奇心から新しい作り手や代替わりした作り手、当たったVT等、自分が知らない世界を追い求めていくと言う古参がワインを始めた頃の初心に戻っているからだろう。それは自分だけの世界を構築していくワクワク感だ。 既に数千本は有るストックを飲んでいけば良いと分かっていても新しい生産者を試しそれが素晴らしくまだブレークしていないとわかった時の優越感。それを求めて探し回る毎日だ。 閑話休題、今日のワインだが新興のミクロネゴス。創業者3人の名前だが一番大事なのは最初の名前、燻し銀的で通好みのMatrot醸造長からの転身。裾物だが淡く品が良い。果実こそ薄いが良質のMeursaultを思わせるタイトさが有り、フィニッシュにかけても綺麗に消え、膨らみは少ない。個人的にはMatrot本体よりも上かと思っていたら、実はこのネゴス、創業に当たって2005に廃業したMatrot-Wittersheimのcuverieを使っている。正にそのスタイルで蔵付きの酵母が発酵に携わっていることは間違いない。廃業したMatrot-Wittersheimのワインをまた味わえるとは感無量だ。 と言うわけでまた少しこのネゴスを買うことにする。と言うわけで在庫が全く減らない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/05/03 03:17:12 PM
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