テーマ:今日のワイン(6013)
カテゴリ:Degustation
![]() ブルゴーニュでは珍しく長期の瓶熟を経てから売り出すドメーヌ。ブルゴーニュで自分の知る限りでは他はGounoux、Lejeuneがそうだ。尤もLejeuneは樽から試飲できたがこことGounouxは樽から飲ませない事で知られている(一般愛好家だけではなくジャーナリストも)。 そのGounouxは代が変わり、Lejeuneは居抜き的に売却されそういう前近代的というか超伝統的な偏屈さもなくなり、今はこの2ドメーヌまあ、他のドメーヌと同じようにリリースするようになった。 ここだが2004にRobertが亡くなられMichelが継いだがこの偏屈なシステムはなくなるどころかますます徹底しているように思える。実際最近ドメーヌを訪ねた人によると、今売ってるVTは1993-1996、間違いではなく、お父さんの生前のVTだ。つまり彼が継いでからのVTは一つも無い。実際Wine-Searcherで探しても直近VTは2002、多分代替わりして暫くしてリリースしたのだろう。まあ勿論、生計が有るので数樽だけ残して後はネゴスに売ってる可能性は大なのだが(推測です)。 閑話休題、このワイン、多分リリースは2010年以降、それまでセラーでしっかりと眠りについていただけ有って全く健全。シェリーや嫌なトースト香は皆無。花梨、アップルパイ、胡桃等が混じり合い重い酒躯に溶け込んでいる。MeursaultはもとよりChardonnayを超えた密度、パワー。グリセリン由来の残糖感もある。ある意味HuetのCBに近い感覚さえする。後これに似たようなワインはボングランか。 確かにこのワインにMeursaultを期待すると面食らいそれが故に毀誉褒貶も激しいのだろう。ただ虚心坦懐的に飲むとこれはsuis generisなワインで有る事がわかる。Meursaultである前に彼のワインなのだ。 Michelがいつ自分のワインをリリースするのか楽しみになってきた。その折にはぜひ父子のワインを並べて飲んでみたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/05/23 08:17:11 AM
コメント(0) | コメントを書く
[Degustation] カテゴリの最新記事
|
|