カテゴリ:Degustation
長年ワインを飲んでいて一番嬉しいのはやはり自分と長年飲んできた後進のワイン愛好家から自分の良く知らなかった作り手を教えてもらった時だろう。別段教え子などいう烏滸がましい考えは持ってないのだが、自分のとっておきのワインを色々開けたりしてある程度の薫陶は授けたように思っている。その「教え子」から教わる。この楽しみに勝るものはなく、自分の次の愛好家世代のレベルを見極めて安心して下山に励めるような気がする。
素晴らしい作り手だと思う。白は相方であるPYCMと同じ味筋で確かに美味しいなと思った記憶がある。同じcuverieで作ってるのでほぼ間違いなく同じlevureだろう。ところが、この赤。相方の方は少し重心が低いように感じあまり感心はしなかったのだが、この赤は素晴らしい。この村特有の野暮ったく重く粗野な感じは全くなくチャーミングで軽快、あどけない少女のような表情を見せてくれる。PorcheretやCoche DuryのMonthelie に近い軽快感はあるがそれらよりも確実に緻密で少し華やかも有る。Ramonetの赤が素晴らしい男性とすればこれは可憐な女性。これで村名格とはちょっと信じられない。この作り手の赤が良いと勧めてくれたその後進には大いに感謝だ。
尤も自分よりも年長の愛好家にもその手の課金厨的behaviorを続け、永遠にエチケットの呪縛に囚われる人も多いのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/06/23 05:29:03 PM
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