Θ多数派の暴力
単独政党で議会の独過半数を占めたとき、彼らは自分たちの主張を、議会への説明や世論への配慮無しに強引に進めようとする。 法規制の拡大解釈や不都合な真実の隠匿で、聞く耳持たずの姿勢で押し通して行こうとする。…過去にも幾度となく繰り返されてきたことだろう。 独裁専制的な運営は、スピーディーに政治政策行政を決定し、「無駄な」議論や手続きを省くことが出来る。…全ては、選挙により一任されたものとみなして、独善的に行われて行く。 そのメリットもデメリットも、一部の一方的なスタンスに立つ人々の「善」によって引き起こされて行く。 少数意見は聞くに値しないもの、いかに上手に問題点を避けて、とにかく早く「前に」進めて行くこと、それが為政者に求められること…そう信じて疑っていないようにみえる。 課題に正面から取り組み、様々な視点から問題点を指摘した上で、一つの決定を責任を持って選択すること…そんな面倒なことを彼らは望んでいない。 不都合な真実は、わかっていたとしても公表することはしない。 予想されるデメリットについても、触れることはしない。 いつまで、そんな政治を繰り返すのだろうか。 それでDX化などが出来るのだろうか。 本気で「やる気」があるのだろうか。 人々の声に耳を傾ける…いつのまにか聞かれなくなりそうで、空虚な響きがする。