脳トレーニング開講座117
袰岩敬吉教授公開講座117“もの忘れに効く脳のトレーニングは”転倒防止については、随分いろいろ書いてきたが、主として、肉体的運動機能の老衰であった。しかし、手摺りや段差をなくすことが、注意しようとする神経まで奪って、退化させてしまう逆効果になるということをこの前書いた。“脳が鈍ると目がかすむ”ばかりでなく、頭痛や肩凝がする、目の状態や体は、密接なつながりがあって、視力検査だけではわからないという。蹉く転ぶということは、体勢が崩れたとき、立ち直ろうとする運動神経が鈍ってしまうことになろう。テニスの選手は印字されたボールの字を、読みとりながら打ち返す練習をしているそうだ。動体の視力トレーニングは、脳のトレーニングにもなるという。私は理由を知らなかったが、小道で自動車を避けて道端に立ち止ったときに自動車のナンバーを記憶することを昔からやっている。これなど「もの忘れ防止」になっているかもしれない。