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カテゴリ:時事
今年の4月から始まった、離婚時の年金分割制度の利用状況(この表現は
なんだか違う気がする)が、9月までの半年で4,049件だったと、社会保険庁 が発表した。女性からの請求が3,069件、男性からは980件だったという。 この制度開始を待つ、離婚予備軍が多数いると話題になったが、果たして 多いのか少ないのか? 4月が293件、5月は709件、そして8月は最高の882件 に達した日経新聞でも報じられている。 離婚協議がまとまっての分割だから、確かに予備軍の人たちが待っていて、 4月から時間をかけて話し合い、ようやく8月で決着したケースが多かった ということなのだろうか? なるほど確かにそうなのかもしれない。しかし、 案外受け取れる金額を知って、その少なさからやめたという人もいるのでは ないだろうか? 二人が暮らすのに最低限といったレベルのものを半分ずつ にしたら、二人ともちょっと心もとないという金額になってしまう。 果たしていかほどの金額になるのか?資料請求をした人の数は、4月が11,957件 だったが、9月は5,774件にまで落ち着いてきたという。ないよりはマシという 感覚なら請求も意味があるが、なかなか現実は厳しいものである。さらに来年4月 からは、協議の必要がない「第3号分割」も始まるが、こちらはあくまで平成20年 4月1日以降の婚姻期間分だけである。それ以前の期間分は、やはり協議が 必要だ。現実は甘くない。 ⇒社会保険庁「離婚時の年金分割解説」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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