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カテゴリ:書評
吉永小百合氏が企画・主演する映画「ふしぎな岬の物語」は
第38回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション 部門に出品され、審査員特別賞グランプリとエキュメニカル 審査員賞を受賞した。吉永氏が企画の段階から参加し、是非 にと選んだ作品だが、原作は森沢明夫氏の「虹の岬の喫茶店」 である。
映画はまだ観ていないが、原作を読み始めて、いい作品だと 思って感動している。岬の喫茶店を舞台にした、温かい物語 である。片足をなくした犬のコタロー、音楽と美味いコーヒー。 ゆったりと時間が流れていく。 春「アメイジング・グレイス」夏「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」 秋「ザ・プレイヤー」冬「ラヴ・ミー・テンダー」と、音楽と ともに1年が流れていくのだ。 秋に流れた「ザ・プレイヤー」(祈る人)は、研ぎ職人だった 男、いや泥棒の話だ。ゴスペルと秋の虫の音と波音が織りなす 不思議な一夜。思わず、どんな音楽なのだろうと探していた。 まだ途中だが、この小説を読んでいると、映画を観るのが怖く なってくる。この小説の世界観が素晴らしすぎて、映画でそれ を壊されるのがイヤなのだ。店主の悦子さんを演じるのが吉永 氏だが、虹の絵を描いた夫との物語は、まだこれから読み進め る先にある。 ⇒岬の喫茶店のモデル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月17日 23時27分01秒
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