1873544 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

Dehe

Dehe

Calendar

Favorite Blog

読んだ!観た!聴い… さなえ1024さん
SOMETHING TO TALK… Crazy Loveさん
Avec Mes Enfants Barbara21さん
ふたり暮らしの手帖 サリィ斉藤さん
ひろるるん♪ ひろるるん♪さん
つきあたりの陳列室 inalennonさん
エデンの南 SEAL OF CAINさん
サッカーと野鳥と音… ペアダ19さん

Category

Recent Posts

2007/04/17
XML
カテゴリ:音楽
kinjitou01 始まりとは  02 犬と猫
03 街の灯  04 天才とは
05 瞬間で  06 魔法を信じ続けるかい?
07 どこにいる  08 ここにいる
09 まる・さんかく・しかく  10 天才たち
11 いっせーのせっ!  12 謎
13 いつか  14 永遠なるもの
15 犬と猫再び

■そもそも金字塔という言葉はピラミッドが「金」の字に似ているところからつけられた名前らしい。転じて、長く後世に伝わるような優れた諸作や業績を表す言葉として定着することになる。

■セブンスターを一本立てかけて、それを青空をバックに下から見上げれば、空に聳え立つ孤高の塔に見えなくもない。わたしには被写体を必要以上に綺麗に見せる芸術的な才能はないが、撮る人が撮れば、ただなんとなくそこにあるものが、すごく意味ありげに屹立してくることがある。それは状況の切り裂き方の問題なんだと思う。

■中村一義の作品における佐内正史氏のフォトグラフィは彼の作品を外側から支える功労者だ。彼のファインダー越しに切り取られた風景は音と言葉だけでは伝えきれない中村君の気分を補足する働きを担っているように思える。実際このアルバムを聞きながら歌詞カードを読んでいると、その詞の世界で広がるイメージをある一定の方向に導く役割をこのアートワークは果たしている。

■たとえばM7はテープレコーダーを持って部屋から街に飛び出した彼が駅、喫茶店、公園、土手を巡ってまた自分の部屋に戻ってくるというだけの非音楽的な街のノイズで構成されているのだが、目をつむってその音だけを聞いていても、ある程度そこに映る風景が見えるような気がするのは、誰にでもそんな一日があったからなんだと思う。

■アコギをバックにしたモノローグから始まり、明瞭ではないそのボソボソしたつぶやきに耳をすましていると、いきなり「どーぉ?」というビートに乗った大音量の問いかけが始まる。おそらく、このアルバムに愛着がある人の半分はヘッドフォンで音楽を聴く習性がある人たちだと思う。

■高すぎる声が、嘆きとか叫びにも聞こえる。そんなに絞り出すことはないよと声をかけてあげたくなるほど、時々痛々しくも聞こえる。そこで生まれてくる聴き手の感情は強烈な共感なんだと思う。ある特定の時期には守ってあげたいと守ってもらいたいが交互に押し寄せてくる音楽なのかもしれない。ベールに包まれていた頃の中村君にはそんな神秘的なムードがたしかにあった。

■これより何年か先、武道館で100sを従えてライブを行った彼のコンサートのDVDがある。歌いながら感極まって泣いてしまうミュージシャンを久しぶりに見た。音楽で救われたのは彼のファンの方ではなく、むしろ彼自身だったのかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/04/17 10:05:35 PM
コメント(2) | コメントを書く
[音楽] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

ミリオン@ Re:なぜ今「冬の運動会」なのか(01/04) こんばんは。 連続ドラマは面白いですね。…
ミリオン@ Re:彌太郎さんの話 山田太一(01/03) おはようございます。 嬉しいです。頑張っ…
ミリオン@ Re:「北の国から」を友達にすすめてみる(01/02) こんにちは。 台詞を覚えるのは大変ですね…
ミリオン@ Re:サッカー監督というお仕事(01/01) こんにちは。 サッカーは面白いですね。見…
ミリオン@ Re:今年のベスト本(12/31) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
ミリオン@ Re:座談会と「友の死」のこと(12/30) こんにちは。 嬉しいです。頑張って下さい…

© Rakuten Group, Inc.