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テーマ:新撰組!(305)
カテゴリ:テレビ番組
■NHKもやるじゃないか、まあ、あのスペシャルの後の7分間じゃ物足りないよな。抗議、要望もすごかったんだろうな。というわけで放送前も現在鋭意編集中とか気を持たせながら30分やってくれました。これも実はもうできていたけど、急遽作りましたという演出かもしれない、と勘ぐらせるほど、この「組!」関係のスタッフの仕事ぶりは微に入り細に入り、視聴者心をくすぐるのだ。
■この隊士座談会も所々関連シーンを挿入して、おもしろい作品になっていましたね。剛州藤原君のオープニングの2パターン目、局長・副長、佐之助・永倉はともあれ、山南さん・源さんのツーショットには笑った。おもしろい話は多数。三谷さんには好きな隊士はとか、キャストをシャッフルするとしたらとか、一番好きな回はなどの質問、役者さんに対しては他の隊士を演ずるとしたら誰がいいかとか「友の死」のオンエアを堺君、藤原君、耕史君、桂(山崎)師匠の4人で焼き肉食べながら見てたとか裏話が聞けて本当におもしろかったです。 ■最後の方で耕史君が演技そのものよりもどうしたら香取君を盛り立てていくことができるだろうか、それだけを考えてやっていたと言っていましたが、まさにその熱がこのドラマに臨場感を与え、多くの感動を与えられたのだろうなと納得してしまった。三谷さん、本当ににくいです。さてこの座談会完全版はやはりDVDを買えということなんでしょうね。 ■そして4時からは「友の死」を見ました。これでこの回を見るのは7回目位なのでもう語ることはほとんどありません。が、あらためてキャストロールを見ると、この回、本当に人数少なかったですね。伊東甲子太郎の順番があんなに後ろだったもの。最近自分の中では伊東甲子太郎再評価熱があって、谷原さんの演技に感心しています。この回では特に嫌な奴度が一番高い伊東ですが、実際にはあんな空気で一首詠むなんて無粋なことはしていないはずです。(あの句は実際のものだそうですが)本当にドラマの組み立て方がうまい。伊東登場によって山南の組での位置を揺さぶらせ(実際には山南は伊東をずいぶん慕っていたらしい)、土方との確執を際立てている。伊東はどんな場面でも間違ったことを言っていない。ただことごとくこのあたりの回ではタイミングを外している。特に最後のグズグズ泣きが成立するためには伊東の一首が突破口となったわけです。 ■この33回あたりからどのくらい泣けるかがそれぞれの回の完成度のバロメーターとなっていったような気がする。ひとつひとつのセリフに過剰に反応してしまうんですね。今日の沖田のこのセリフに泣けたとか源さんの周平に対する態度に泣けたとかね。結局その先にある「死」が迫ってきているという見せ方が感じられてしまうのですね。それまでの三谷ドラマは笑って笑って気がついたら胸がキューンとなっていたという作品が多かった。でも誠実に人の死を描こうとしたらこうなってしまった。新選組という素材を選択した時点でこのことは避けられなかったのではないか。それでもなお希望とか笑いとかを最後までまぶしてくれた脚本には本当に脱帽です。今日はこの後「壬生義士伝」。山南さんが沖田で、芹沢鴨が斉藤なんだぜ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日のお昼は、NHK「みんなの歌」の「メトロポリタン美術館」の曲をラジオで聴きます。 (2024/05/21 01:28:28 PM) |
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