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カテゴリ:テレビ番組
ロックの先輩 こわい、革ジャン着てる
ロックの先輩 こわい、取り巻きがいる ロックの先輩 こわい、ポマードべっとり ロックの先輩 こわい、でもちゃんと挨拶すれば ロックの先輩 やさしい 握手してくれる ロックの先輩 やさしい ハグしてくれる ロックの先輩 やさしい メールもくれる ロックの先輩 やさしい でもすぐ返事打たないと ロックの先輩 こわい 呼び出される (グループ魂『ロックの先輩』 作詞 宮藤官九郎) ■見逃していた「SONGS」矢沢永吉特集 Part1,Part2 がさっそく再放送された。うーん、グレイト。浅野忠信との対談とスタジオライブを中心に構成された60分。 ■演奏された楽曲の並べ方、及びその編成の妙に感心しきり。印象に残った3曲は服部隆之指揮のオーケストラをバックにシナトラか、と思わせるような歌唱を見せた「星に願いを」。布袋寅泰のエレキギター1本の伴奏で聴かせた「もうひとりの俺」。あんな至近距離で布袋にガンつけられながら、平常心でロックできるのは永ちゃんくらいしかいないだろう。 ■そしてわたしが一番聞き惚れたのはガールズバンドをバックにシャウトしてくれた「アリよさらば」。おそらくオルタナ系の4人のバックバンドのかっこよさは矢沢的にも充分「グレイト!」だったと思う。(本人が教師役で主演したこのテレビ番組を覚えている人はどれくらいいるだろうか。TOKIOの長瀬や松岡も生徒役で出ていたんですよ。) ■それぞれの曲のアレンジ、バンド編成、その構成の仕方に矢沢永吉という人のプロデュース能力を感じた。おそらく直感に基づくものであると思うが、どう見せればかっこよく見えるか、というひらめきにかけて、天才的な判断力がはたらく人なんだろうなと思った。 ■やはりこの人の面白さ(失礼)はトークの部分でこそ発揮される。57才になった今も、矢沢節は健在。思えば、この人のインタビューを初めて見たのがたしか80年のNHK教育の「若い広場」じゃなかったかな。ニットキャップをかぶって、無精髭はやして、独特の話法でアジりまくっていた。自分のことを「オレ」でも「ボク」でもなく、「YAZAWA」と呼ぶこの人に何か得体の知れないスケールを感じ、ちょっと鳥肌が立ったことを覚えている。 ■彼の歌う歌をかっこいいと思った初めは「ルイジアンナ」だった。余分なものが何も感じられない純粋なロックンロールとしての邦楽の初め。革ジャンにリーゼントに巻き舌で歌われる日本語。キャロル解散後はスピリッツはそのままに曲調はムーディな方向へ。それにしても 『罪なやつさ OhOh Pacific』 というスケールには、ちょっと唖然としてしまう。普通は広いとか青いとか形容詞つけて海と呼ぶだろ。まあ、たしかに日本海を引き合いに出せば、演歌の世界に行ってしまうわけだが。にしても、おーおーパシフィックですよ。喧嘩売ってますよ。 ■夏休みには「成りあがり」を読み直そう。暑い日にはタオルを首に巻こう。自分のことをたまには名字で呼んでみよう。時々腰をくねらせて、街を歩いてみよう。昨日とはひと味違う自分を演出して見せたい時、一番似合うのは矢沢永吉的展開である。そんな仕草で歌を歌う彼を見て、誰かに似ているなぁと思ったら、それはニワトリだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/07 07:55:28 PM
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