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カテゴリ:音楽
1. スカイライダーズ
2. アワーミュージック 3. BLUE 4. sky riders(vo+pf) 5. our music(vo+pf) 6. BLUE strings edit feat. Hildur Guðnadóttir 7. our music remodel light remixed by alva noto ■聴いていて連想したのは坂本龍一の「1996」。あのようなフォーマットに仮に矢野顕子の歌がかぶさったら、こんな音楽に聞こえるのではないか、なんて思いながら聴いてみたりしていた。 ■M1,M2は相対性理論というバンドにあらたにひとりのキーボードプレイヤーが入ったら、こんな化学変化が起こりましたというような2曲。しかしそのどちらが客演かと言えばあくまで主役は渋谷慶一郎というミュージシャンで、例のバンドの方は彼のためにアンサンブルとささやきをお裾分けした感じさえする。 ■トリプルシングルというのだそうだ。全7曲のうち3曲を3パターンないし、2パターンのバージョン違いで聞かせる。M3以降はバンドサウンドは影をひそめ、キーボードとやくしまるのボーカルだけ(いくらかのストリングスを含む)で構成されている。 ■できればヘッドフォンで聴くと良い。何か歌い出す時の彼女の声はほとんどの場合、息つぎ(ブレス)音で始まる。わたしもサ行を発音する時、いつも(歯並びとか顎の形のせいで?)音が無意識にもれてしまうことがあるが、そういう個人の発声の特徴みたいなものが心地良く聞こえるか、耳障りな音と感じるかはミュージシャンになれるかそうではないかの違いくらい重要だと思う。 ■「シフォン」及び「ハイファイ」で聞かせてくれたキュートな感触はM1,M2どまり。その2曲にしても、先に書いたように、あくまでコラボの一環であり、このバンドが本来発散していたような言葉が乱反射して飛んでいってしまうようなトリップ感は薄い。 ■では期待外れで物足りない作品かと言えば、全然そんなことはなく、中毒度は前2作にひけをとらない。午後11時過ぎに枕元で、あるいはヘッドフォンで聴く分にはこちらの方が遥かに適性があるように思う。 ■あらかじめあった器楽曲に後付けで歌詞をのせて歌をつける試みは特にこの種の音楽の場合、とても難しいと思う。しかしこれだけ試行錯誤したのならついでに全て日本語詞をつけて彼女にささやいて欲しかった。そこで踏まれるライムこそ相対性理論というバンドの本領なのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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