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カテゴリ:音楽
1. 土曜の夜
2. 3つの部屋 3. 恋人たちのロック 4. アップルソング 5. ラブ・セレナーデ 6. 幻の季節 7. どこかでだれかが 8. 東京 2006 冬 9. WINDY ■このアルバムが大好きなのである。どのくらい好きかと言えば毎日3回ずつ最初から最後まで聞いても全然OKなくらい好きなのである。 ■曽我部恵一という人はかなり全方位的に音楽を勉強しているくせに、ちっともアーティスティックに見えないところが特別だと思う。 ■かと言って、ロックンローラーという言葉が似合うかといえば、ある部分はそれに当てはまるかもしれないが、必ずしもそれが全てではない。 ■たとえば歌詞を見ると、すごく抽象的な愛についての考察など皆無で、これから息子を奥さんの代わりに幼稚園に連れていかなければならないけれどそれがまんざら不満でもないというような生活臭がいたるところに見え隠れする。 ■そんなのロックではない。ロックって生活臭さとは切り離されたところで仮の姿して少し自分を飾って見せる部分がいくらか必要な音楽だ。その昔、わたしはそんな偏見を持っていたし、今でもその片鱗は残っている。 ■曽我部恵一の特別なところは職業選択のひとつとしてロックを選び、既成の様式を取り入れながらも、生活者としてのたくましさみたいなものを、その音楽にまぶせて、なおかつそれをかっこよく聞かせてしまう才に長けているところだと思う。 忙しいな 頑張ってるのに なんとかして (M2) ■突出した1曲というものが無い代わりに曲と曲の連結が緩やかな起承転結のように人柄を写す。こんな人が父親で、こんな人が恋人で、こんな人が親友になってくれたら、あたいの人生も捨てたものじゃない感が溢れているように聞こえる。 ■サニーディサービスが何年振りかで復活を果たす。若者たちだった時代を遥かに過ぎ、疲れも滲んできた人生の節目にこの人は一体どんな詩を音楽に乗せるのだろう。それに間違いなく共感してしまうだろうという予感は確かにあるが、でもまだわたしにはロックとは手の届かない王子様が奏でる音楽なのだという幻想も捨てきれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/04/20 09:48:45 PM
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