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テーマ:今日聴いた音楽(73998)
カテゴリ:音楽
01. Close To You(細野晴臣)
02. Always Something There To Remind Me(THURSTON MOORE) 03. Anonymous Phone Call(やくしまるえつこ、JIM O'ROURKE) 04. After The Fox(坂田明、中原昌也) 05. You'll Never Get To Heaven(青山陽一) 06. Do You Know The Way To San Jose(カヒミ・カリィ) 07. Don't Make Me Over(小坂忠、JIM O'ROURKE) 08. Raindrops Keep Fallin' On My Head(小池光子) 09. Say A Little Prayer For Me(Yoshimi) 10. Planes Boats And Trains(JIM O'ROURKE) 11. Walk On By(DONNA TAYLOR) ■細野さんのClose To You にまずつかまれる。誰が何を歌おうとまったくもって自由なのがポピュラーソングであるのなら、その声とメロディの組み合わせは一体何億通りあるのだろう。 ■その無限と思える可能性の中で誰の曲を誰の歌で誰の演奏で聞かせるのかという策略をたてるのはプロデューサーの仕事で、そのバランス感覚の善し悪しがこんな名盤を作り上げることになる。 ■バート・バカラックという人の作る曲はただ砂糖菓子のように甘いばかりではない。11曲も続けて聞けばカロリー過多でおなかがいっぱいになるような楽曲たちならこんなに何回も続けてリピートすることはできない。何度も食べて飽きないのは何か独特の味付けがそこには塗されているからで、それはおそらくほろ苦さなんだと思う。 ■どの曲も彼自身がそれを歌いあげたわけではないので正確な意味でのオリジナル盤はない。カーペンターズがBJ・トーマスがディオンヌ・ワーウィックがそれを歌ってヒットしたのは確かだが、それを解体して他の誰かが歌ったとしてもバカラック印に違いはない。 ■M1の他にも二大ささやき姫によるM3,M6が良い。終始高音で歌いきった青山君のM5がまた良い。もうひとりの御大によるM7も良い。こうしてシンガーのラインアップを見ると邦楽界の新旧エースどころを一挙に集合させてしまえるジム・オルークという人の人脈に唖然とする思いだ。彼が作るものならきっと面白いものができるという人望のせいなんだろうな。 ■個人的にバカラックといえば、映画「明日に向かって撃て」の音楽の印象が強烈。主題歌M8はもちろんだが、ポール・ニューマンとレッドフォードとキャサリン・ロスが次々と銀行を襲う颯爽とした場面のバックで流れるモダーンなスコアのかっこよさにしびれたものだ。 ■ジム・オルークには今後もたまにはこういうアルバムを制作して欲しい。是非リクエストしたいのは日本のバカラック、筒美京平あたりだが、やってくれるだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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