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テーマ:今日聴いた音楽(74097)
カテゴリ:音楽
■映画本編を見ないうちにこのサウンドトラックのことをどうこう言うのはとても難しいことだが、あの「この野郎!馬鹿野郎!」だらけの予告編のバックに流れるメインテーマだけとってみても、その暴力の気分というか、ムンムンするような男たちの気配を引き立てるためにあのメロディというか音響はすごく相応しいように聞こえた。
■映画音楽ってそれを単体だけで聞くのと、ある映像を結び付けて聞くのとはずいぶんと異なった印象を持ってしまうもので、こうしてCDで1時間近くの音楽だけを流していても、その聞こえ方は化学反応を起こす前触れみたいな得体のしれない液体ないし気体みたいなもののようだ。 ■たとえば「キッズリターン」の久石さんが作ったメインテーマのようなすごく印象的なメロディがあるわけではなく、終始もぞもぞするような、ドキドキするような原初的な脈打つリズムが全編に流れているような印象。 ■ストリングスの響き(上野さんですよ)もフリージャズ風のサックス(矢口さんですよ)も登場するのだが、あくまで中心は地鳴りするような音響系の重低音。これを劇場で爆音で聞くとどれだけ身体が反応するか試してみたい気もする。 ■「座頭市」以来のたけし映画の慶一君起用だが、北野監督がこのミュージシャンに音楽を依頼する理由をじっくりと語っている報道はあまり聞いたことがない。そのオファーの経緯を詳しく知りたいと思うのは、この監督とこの音楽家の大ファンなら当然のことだと思う。 ■リミックスバージョンなど合わせて27曲もの楽曲が聞けるが、ところどころに、かの「MOTHER」の片鱗を聞いてしまうのは変な先入観のなせるわざか。あ、これは地底大陸、あ、これは例のダンジョン、つい右手と左手がコントローラーを探してしまうが、スーファミなどもう手元にはない。 ■このサントラと同時発売で慶一氏の映画音楽・ゲーム音楽の編集盤もリリースされたが、良いおっぱい以外は全部持っているので今回はパス。それでも「Smile & Tears」のやくしまるバージョンにはそそられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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